今回のことば
「Windows 8は、今後5~10年のマイクロソフトの成否を左右する製品になる」「10月25日から27日までの予定は空けてある」
(日本マイクロソフト・樋口泰行社長)
国内パソコンメーカーも9月からWindows 8対応マシンを生産開始
米国時間の2012年8月1日に、Windows 8のRTM (Release to Manufacturing)が完了し、2012年10月26日の一般発売に向けた準備が着々と進んでいる。
日本マイクロソフトの樋口社長は、「Windows 8は、自信をもってお勧めできるものに仕上がっている」と明言。
「日本のPCメーカーをはじめ、数多くのハードウェアメーカーから、Windows 8を搭載した様々なPCやタブレット端末が登場することになる。パートナーとともに、『こんなものを待っていた』とエンドユーザーから言っていただけるような提案をしていきたい」とする。
PCメーカーも9月から「Windows 8を搭載した新製品」の生産を開始する予定で、10月26日の発売にあわせ万全な準備を整える考えだ。
深夜販売にも積極的に参加する?
もちろん日本マイクロソフト側も発売当日に向けた準備には余念がない。
樋口社長は「10月25日から27日までの3日間は、予定が入らないようにブロックしてある」としており、仮に26日深夜0時の発売が行われた際や、発売翌日となる土曜日にユーザー向けイベントを開催した際にも自らが出席できるような体制をすでにとっている。
今回の発売イベントは、グローバルで統一したコンセプトのなかで推進されることから、これまでのWindows発売時のように、日本独自の内容で行われるものではないというが、樋口社長自身も、発売日前後はなにがあっても柔軟に対応していくように体制を整えている。初めての“グローバル統一イベント”だけに、むしろどんな規模で実施されるのか、本社からどんなVIPが来日するのかといった点も注目されるものになろう。
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