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Core i7上位版や16GBメモリーも選択できるパワフル仕様!! 「Endeavor NJ5700E」ロードテスト 第4回

「Endeavor NJ5700E」でハイブリッドHDDの速さを検証!

2012年08月23日 20時00分更新

文● 星 紀明 写真●篠原孝志(パシャ)

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OSやソフトの起動では効果を発揮

 「Momentus XT ST500LX003」には、アクセス頻度の高いファイルを自動的にSSD上に配置するという自己学習型アルゴリズムの「Adaptive Memory技術」が組み込まれていて、実際にリクエストがあった場合はこのSSDから優先的に読み込むことによって高速化を図っている。なお「CrystalDiskMark 3.0.1c」などのベンチマークテストで目に見えるような効果が現れていないのは、ベンチマークソフトが計測用に生成する一時ファイルがSSD上には配置されないためと思われる。

 「Adaptive Memory技術」の特性を考えると、PC自体を使えば使うほどに学習が進み、SSDへの配置が最適化されてキャッシュ効果を得られやすいはずだ。そこで「Endeavor NJ5700E」でOSの起動や終了を何度か繰り返してからその所要時間を計測してみると、まずOSの起動(電源ボタンを押してからデスクトップ画面が表示されるまで)はわずか21秒だった。そこからさらに17秒後には、無線LANでのネットワーク接続も確立している。つまり、電源を入れてから38秒でインターネットに接続できる状態になるが、この早さはストレージにSSDを採用したモバイルノートと比べても全く遜色ない。また、OSのシャットダウンも8秒と短時間で済むほか、IEの起動に至ってはほぼ瞬時で、じつに軽快な使い心地が得られる。

 ハイブリッドHDDを選択するメリットは、OSの起動や終了がSSD搭載機並みに高速化されることに加え、空き容量をたっぷり確保しながらコストもSSDより安く抑えられることにある。試用機で「コンピューター」の「ローカルディスク(C:)」を見ると、総容量461GB中、420GBが空き領域となっていた。

 なお、有料オプション(5250円)でストレージのパーティションを設定した状態で出荷してもらうこともできる。もちろんハイブリッドHDDを選択した場合にも適用可能で、Cドライブを80GBまたは120GBに設定して、残りをDドライブに割り当てることが可能だ。

「HDD/SSD設定変更サービス」で「パーティション分割」を選ぶと、ストレージの容量を2つに分割して、システム領域とデータ領域に分けて使用できる

 さて、今回はここまで。「Endeavor NJ5700E」が搭載しているハイブリッドHDDの実力を検証することができた。次回は、ディスプレーや光学ドライブをチェックする予定だ。

「Endeavor NJ5700E」

試用機の主な仕様
CPU CPU:Core i7-3820QM(2.70GHz、ターボ・ブースト時最大3.70GHz)
メモリー 16GB(8GB×2、DDR3 1600MHz SDRAM)
チップセット インテル HM77 Express
グラフィック NVIDIA GeForce GT 640M(1GB)
ストレージ ハイブリッドHDD 500GB(8GB SLC内蔵)
光学ドライブ Blu-rayドライブ(BDXL対応)
バッテリー駆動時間 約5.4時間
サイズ/重量 W380×D262×H34~37mm/約2.6kg
OS Windows 7 Home Edition 64bit(SP1)

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