「SSDアシスト・ハードドライブ」の実力を見る
前回は、インターフェイスなどを中心に見てきた。今回はさらに詳細に本体の内部性能や、本機の省電力への取り組みなどについて見ていくことにする。
本機は、CPUにIvy BridgeのCore i5-3317U(最大2.60GHz)、チップセットにHM77 Expressを採用している。メモリは標準4GBで、公式の仕様では8GBまで増設可能となっている。
ストレージは、「SSDアシスト・ハードドライブ」を採用。これは、500GBのHDDに加えて32GBのSSDをキャッシュ用として搭載することで、高速化と大容量の両方を実現するというものだ。ちなみに、OSなどのファイルはHDDに保存され、SSDはデータ保存領域として表示されない。あくまでもキャッシュとして使用されることになる。ちなみに、スリープからの復帰を計測してみると約2秒というスピードだった。
以上の点をふまえて、本体の内部性能を調べてみることにした。「Windows エクスペリエンス インデックス」のスコアを調べ、「3DMark Vantage Basic」でベンチマークを行なって測定結果を見てみた。まずは、Windows 7の快適さの指標となる「Windows エクスペリエンス インデックス」から。
ピークシフトに標準で対応
ここで、本機の省電力への取り組みを見ていくことにする。「HP ENVY4-1000」には、以前紹介した「HP ENVY6-1000」と同じく「HP ピークシフト」機能が搭載されている。これは、外部電源に接続する時間をあらかじめ指定しておくと、使用ピーク時には内蔵バッテリを駆動させ、ピーク時を過ぎたらバッテリ充電を開始するシステムだ。
たとえば、10時から15時とピーク時間を指定すると、その間は給電をまったく行なわない。だがもしも、ピーク時間の最中である15時より前に内蔵バッテリが空になるという事態になったとしよう。そのときはACアダプタの運用が開始されるのだが、内蔵バッテリへの充電までは行なわない。あくまでも指定したピーク時間を経過したのちに内蔵バッテリに給電を始めるという仕組みとなっている。一度設定すれば、その後はいちいち電源管理を気にすることなく、効率的な運用がなされるのはうれしい点だ。
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