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写真をアップするだけで虫を特定できるアプリ、精度のほどは?

2012年08月21日 12時00分更新

文● 太田/ASCII.jp編集部

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 リクルートの実証研究機関であるメディアテクノロジーラボは、撮影した虫の写真をアップロードするだけで、自動で虫を特定してくれるAndroid向けアプリ「虫判定器」をリリースした。

虫判定器

 虫判定器は、写真をその場で撮影するか、保存していた写真をアップロードするだけで、虫の名前や特徴を教えてくれるアプリ。特定できた場合は、虫の名前とともに該当するウィキペディアのページが表示される。ちょうど筆者が今年6月に羽化させた国産オオクワガタの写真があったので、本当に虫の名前が表示されるか検証してみた。

解析に使用したのは、国産オオクワガタ♂(左)と♀(右)だ。はたして見事に解析できるだろうか

画像アップロードすると調査完了時刻が表示される

調査中のステータスになった

写真が不明瞭だと判定不能と表示される。クワガタの場合は大アゴを解析の判断材料にしているようだ

 結果は、残念ながら国産オオクワガタと解析されず、東南アジアの熱帯地方に分布しているアンタエウスオオクワガタと識別された。アンタエウスオオクワガタと比べると大アゴは太くないし全体のツヤもないのだが、機械解析するにはクワガタは細分化しているので難しいのだろう。

残念ながら解析結果はハズレ。クワガタの機械解析は筆者も難しいとは思う

解析が完了したら、ウィキペディアの該当ページが解析結果下部に表示される

ちなみに♀はヒラタクワガタと判定された。確かに間違いやすいが、見極めのコツは上翅にあるハッキリした縦スジだ

 解析結果はさておき、虫好きにとっては素晴らしいアプリであることには変わりはない。解析結果が外れてなぜ外れたかについてウンチクを垂れるも良し、どうしてこの結果になったのかを虫好き同士で検討するのも良いだろう。

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