夏モデルのフラッグシップ級スマホとして人気のGALAXY S III、HTC J、AQUOS PHONE Xxを比較している定点観測。今回はホーム画面、アプリメニュー、スクロール、文字入力、通信速度を検証していく。前回のサイクルで紹介したのは、スペック的にやや見劣るモデルだったので、その違いも見ていこう(関連記事)。
スペック比較では互角の印象だが
今回の比較では?
前回と同じく、NTTドコモ「GALAYX S III SC-06D」、au「HTC J ISW13HT」、ソフトバンク「AQUOS PHONE Xx 106SH」を検証する。
まずは前回のおさらいとして主なスペックから。
ドコモ「GALAXY S III SC-06D」 | au「HTC J ISW13HT」 | ソフトバンク「AQUOS PHONE Xx 106SH」 | |
---|---|---|---|
メーカー | サムスン電子 | HTC | シャープ |
本体サイズ | 約71×137×9mm | 約66×132×10mm | 約67×130×10.8mm |
重量 | 約139g | 約142g | 約147g |
画面サイズ | 4.8型 | 4.3型 | 4.7型 |
画面解像度 | 720×1280ドット | 540×960ドット | 720×1280ドット |
OS | Android 4.0.4 | Android 4.0.3 | Android 4.0.4 |
CPU |
MSM8960 1.5GHz (デュアルコア) |
MSM8660A 1.5GHz (デュアルコア) |
MSM8260A 1.5GHz (デュアルコア) |
ROM/RAM | 32GB/2GB | 16GB/1GB | 32GB/1GB |
メモリーカード | microSDXC(64GB) | microSDHC(32GB) | microSDXC(64GB) |
下り最大通信速度 | 75Mbps(LTE) | 40Mbps(WiMAX) | 42Mbps(DC-HSDPA) |
無線LAN | 2.4/5GHz対応 | 2.4/5GHz対応 | 2.4GHz対応 |
テザリング | ○(最大10台) | ○(最大8台) | × |
カメラ画素数 |
810万画素CMOS (裏面照射型) |
800万画素CMOS (裏面照射型) |
1210万画素CMOS (裏面照射型) |
インカメラ | 190万画素CMOS | 130万画素CMOS | 30万画素CMOS |
防水/防塵 | ×/× | ×/× | ○/○ |
ワンセグ連続視聴 | 5時間10分 | 6時間40分 | 8時間30分 |
FeliCa | ○ | ○ | ○ |
赤外線 | × | ○ | ○ |
Bluetooth | 4.0+LE | 4.0 | 3.0 |
HDMI | ○(MHL対応) | ○(MHL対応) | ○(MHL対応) |
SIM形状 | microSIM | SIM | microSIM |
バッテリー容量 | 2100mAh | 1810mAh | 1900mAh |
Qi | × | × | × |
カラバリ | Pebble Blue、Marble White | レッド、ホワイト、ブラック | ラディアントホワイト、ブラック |
ホーム画面の使い勝手を比較する!
Palette UIでもTouchWizでも
独自性はやや少なめのGALAXY S III
GALAYX S III SC-06Dは初期設定はドコモのPalette UIを採用。ロック画面からカメラを起動できる。ステータスバーを開くと「Wi-Fi」「GPS」「ミュート」「画面回転」「省電力」など9個のアイコンを用意し、ワンタッチでオン・オフが可能。右にスクロールする。そのアイコンの右下に「設定」アイコンもあり、これをタップすれば本体設定を素早く開くことができる。
より快適なのはサムスン独自の「TouchWizホーム」で、こちらに切り替えるのがオススメ。ロック画面からカメラやブラウザーを起動できるうえ、アプリメニューが横スクロールに変わるなど見た目の変化が大きい。ただ、初めてGALAXYを使う人ではPalette UIでもTouchWizでもベーシックな使い方という印象だ。後述するAQUOS PHONEはシャープ独自の3ラインホームで、これくらい差が大きいと、Android端末をすでに使っている人はちょっと驚くかもしれない。
ステータスバーが弱いものの
ロック画面は充実のHTC J
HTC Jはロック画面からリングを動かしてカメラ以外にもブラウザ/電話/Eメールを起動できるのが便利。しかし、ステータスバーを開くと通知領域にあるのは本体の設定アイコンのみ。他機種で増えているワンタッチでWi-Fiなどをオン・オフができるアイコンが用意されていない。
ただしホーム画面に初期設定の状態からWi-FiやWiMAX、テザリング、GPSなどの機能をオン/オフできるアイコン(ウィジェット)が配置されている。とはいえ、これらの機能はステータスバーから操作できた方が便利だろう。
アプリメニューを見るとアプリがすべて並ぶ「すべて」、auのアプリが並ぶ「(KDDI)」、利用具合で配置される「良く使う」、Google Playから追加したアプリが並ぶ「ダウンロード」へと、切り替えが可能。画面上には「検索」と「Playストア」のアイコンがあり、たくさんのアプリを使う人には便利そうな仕組みだ。なお、ハードのメニューキーが無いため、画面内に「メニュー」のアイコンが表示される。
独自の工夫が豊富にある
AQUOS PHONE Xx 106SH
シャープ独自の「3ラインホーム」を取り入れ、他の機種よりも大胆にUIを変更している。3ラインホームでは他機種のようにホーム画面からアプリメニューのアイコンをタップして、という操作が無くなり、ウィジェット、アプリ、ショートカットの3画面を左右に切り替えるだけという仕組みだ。各画面は縦スクロールになっている。とくにウィジェットは大きなウィジェットをいくつも配置できるメリットがある。
ロック画面の仕組みも違い、通常は待受の画像と時間、電池残量の表示だが、上にロックアイコンをフリックするとカメラ、電話、メールのアイコンが用意されている。ステータスバーは横にフリックすることができ、9個のアイコンが並ぶ。
この連載の記事
-
第212回
スマホ
3キャリアの主力ハイエンド機「Xperia XZ2」「Galaxy S9」「Mate 10 Pro」のスタミナ比較 -
第211回
スマホ
3キャリアの主力モデル「Xperia XZ2」「Galaxy S9」「Mate 10 Pro」でカメラ勝負! -
第210回
スマホ
3キャリアの主力モデル「Xperia XZ2」「Galaxy S9」「Mate 10 Pro」の速度対決 -
第209回
スマホ
3キャリアの主力販売モデル「Xperia XZ2」「Galaxy S9」「Mate 10 Pro」を比較 -
第208回
スマホ
「MONO」「Qua phone」「Android One」、キャリアのミドルクラスのスタミナは? -
第207回
スマホ
「MONO」「Qua phone」「Android One」、キャリアのミドルクラスのカメラをチェック -
第206回
スマホ
キャリアのミドル機「MONO」「Qua phone」「Android One」の速度比較 -
第205回
スマホ
主要3キャリアの最新ミドル機「MONO」「Qua phone」「Android One」を比較 -
第204回
スマホ
Galaxy、isai V30+、Xperia、ハイスペック機のスタミナテスト -
第203回
スマホ
Galaxy、isai V30+、Xperia、ハイエンドスマホのカメラをチェック -
第202回
スマホ
Galaxy、isai V30+、Xperia、キャリアのハイスペック機の速度を比較 - この連載の一覧へ