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初めてから始めるスマホ生活 第4回

「実質0円」って何? スマホの料金体系を理解しよう

2012年08月20日 12時00分更新

文● 小山安博

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iPhoneが圧倒的に格安!
ソフトバンクの場合

 ソフトバンクの割引サービスは「月月割」という名称。スマートフォンの場合は「ホワイトプラン」「ゴールドプラン」「オレンジプラン(WX)」「ブループラン」「データバリューパック」「データ定額プラン」「データ従量プラン」「データフラットプラン」に加入した場合に対象となる。

 ソフトバンクの場合は「iPhone 4S」が主力のため、こちらで2年以上使用を前提とした機種変で試算してみる。iPhone 4S 16GBの端末代金は、「SoftBank Online Shop」では4万6080円。これを分割払いにすると、毎月の支払いが1920円(24回払い)となる。

 これに対して月月割は毎月1920円×24回で合計は4万6080円になる。月月割で端末代金が相殺されるため、実質的な端末価格は0円ということになる。ただし、ソフトバンクは主要キャリア3社の中では唯一、支払いが契約翌月から開始されるため、2ヵ月目から割引が開始され、契約後25ヵ月目で24回目の支払いが終わる形だ。

 これで計算してみると、プロバイダー料金として「S!ベーシックパック(i)」(315円)、料金プランとして「パケットし放題フラット」(4410円)、「ホワイトプラン(i)」(980円)を設定した場合、月額料金は5705円になる。

 月月割の場合、割引は「S!ベーシックパック(i)」と「パケットし放題フラット」からのみになるので、2805円となり、これにホワイトプラン(i)と端末代金の分割金1920円がプラスされ、5705円となる。新規契約の場合は3150円の事務手数料も加算される。

 最終的に24ヵ月で支払う費用は14万70円になる。ただし、1ヵ月目は端末代金の支払いがなく、月月割がない。端末代金の支払いと月月割は25ヵ月目に終わるので、他社とは異なり、24ヵ月目で支払いも割引も1ヵ月分を残している。

 また、Android端末の場合、例えばハイエンド端末の「AQUOS PHONE Xx 106SH」で試算してみよう。端末価格は8万3520円、分割価格は3480円となり、月月割は2200円。そのため、実質価格は3万720円となる。これに「パケットし放題フラット for スマートフォン」(5460円)、「S!ベーシックパック」(315円)、「ホワイトプラン」(980円)を利用すると、月額料金は6755円になる。

 ここに月月割が適用されると毎月4555円、端末代金の3480円が追加されると、毎月の料金は8035円になり、24ヵ月での支払いは19万5990円になる。

 ソフトバンクの場合、iPhoneに対して戦略的な特別待遇を与えており、毎月の通信料金が抑えられ、総額でも最も安い価格になった(32GB、64GBモデルで価格は変わる)。

キャンペーンや割引を利用して月額料金を抑えよう!

 以上の結果から、月々の支払いを抑えたいのならソフトバンクのiPhone、それ以外のモデルだと「auスマートバリュー」を適用したauのスマートフォンがコストを抑えられる(auひかりなどの月額も払うことになるが)。また、街のケータイショップやそれぞれのキャリアの直営店などでも独自のキャッシュバックや割引があるので積極的に利用したい(ただし、2年間の使用が前提となる場合がほとんど)。

 一見、割引や料金体系などは複雑だが、毎月払っていくものなので、面倒だからと言わず、しっかり理解してから購入しよう。

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