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速くて便利! 実測でわかるモバイルデータ通信 ― 第23回

実測17Mbps超にびっくり! イー・モバ「Pocket WiFi LTE」

2012年08月16日 12時00分更新

文● 正田拓也

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イー・モバイルの「Pocket WiFi LTE」(GL04P)

 7月6日に発売された「Pocket WiFi LTE」(GL04P)は、イー・モバイルのLTEサービスに対応するモバイルルーターである。「UE Category 4」という新しい通信規格に準拠し、下り最大150Mbps(理論値)に対応した性能を持っている。

 しかし、現在のところ150Mbpsに対応したエリアをイー・モバイルは提供していないため性能を出せない。そんな、ちょっと惜しい存在のGL04Pを試してみた。

いきなり17Mbpsオーバーと“めっちゃ速イー!”

飯田橋は平日の午後に計測
飯田橋は平日の午後に計測

 まずは速度を計測してみよう。現在のところGL04Pを使っても、下り最大150Mbpsのエリアは存在しないため、理論値で最大75Mbpsでの接続となる。

 ASCII.jp編集部にほど近いJR飯田橋駅の近くと、夏休みで学生や観光客でごった返す秋葉原で速度を計測してみた。すると、他社のLTEサービスでは見たことのない数字が現われてびっくりした。

下り通信速度の測定結果(単位はMpps)
下り通信速度の測定結果(単位はMpps)
上り通信速度の測定結果(単位はMpps)
上り通信速度の測定結果(単位はMpps)

 飯田橋の計測結果では下りで17Mbpsオーバー(BNR)を記録することに驚いたが、実際にウェブブラウズをしてみても、リンクをクリックした後、データが早く流れてくる感じを実感する。筆者の体感では明らかに従来の3G回線を使ったものとはレスポンスが違っている。

 上り速度が速い点も注目だろう。比較したのはLTEサービスとなるNTTドコモの「Xi」だが、上りはイー・モバイルが目に見えて速い。

 ドコモのXiとは規格上、下り最大75Mbps、上り最大25Mbpsという理論値は同等。ただ、Xiはスマートフォンも同時に収容しているがイー・モバイルのLTE端末にはスマートフォンが存在しない。モバイルルーターを経由しない限りスマートフォンで写真をSNSにアップする使われ方がなく、上りの混雑もないものと想像できる。

 イー・モバイルのTVCMでアピールしているとおり、上りが速いという特性は直行直帰で仕事をするような場合に向いていると思う。出先で作成した報告書など、大量のデータを送信する際もスムースにデータが流れそうだ。特に、観光客でごった返す真夏の秋葉原において、上りの速度低下があまりない点には注目したい。

速いがゆえに通信量の上限に注意

秋葉原でも計測。観光客などで混雑していた
秋葉原でも計測。観光客などで混雑していた

 気になった点は、最高速度は速いのだが時折極端に速度低下したこと。何回か測定するうち、下り速度が500kbps以下ということもまれにあった。インターネットらしいと言えばそれまでだが、そういう特性があることは覚えておいたほうがよいだろう。

 また、速度が速いために注意しなければならないことがある。イー・モバイルは24時間ごとに366MB以上の通信をすると、夜の21時から翌日未明の2時まで通信速度制限が行なわれる。

 さらに、だいぶ先の話になるが2014年5月以降、LTEサービスでは月間で10GBを超えた場合に通信速度制限が行なわれる。月間10GBはモバイル利用だけなら余裕の容量だが、24時間ごとの制限には注意して通信をしなければならない。

地下鉄駅でも心配なし! 従来3Gエリアでも十分高速

 イー・モバイルのサービスエリアといえば、屋外ではよくても建物の中などのエリア展開に不安を感じている人もいるだろう。特に数年前までは地下鉄駅の圏外が多く、その記憶を引きずっている人もいるかもしれない。

 ところが、現在のイー・モバイルは、地下鉄駅をはじめ、サービスエリアの拡大が進んでおり以前とは状況が異なっている。エリアが心配な人でも、実際は取り越し苦労ということも多い。

左上のアンテナマークの横の表示が「3G」となるとLTE圏外だが通信は使える 左上のアンテナマークの横の表示が「3G」となるとLTE圏外だが通信は使える

 そして、GL04PはLTEだけでなく、イー・モバイルが「EMOBILE G4」と呼ぶ3G高速通信サービスにも対応する。地下鉄や地下街などでは、本体ディスプレーに「LTE」ではなく「3G」と表示されるものの圏外にはならない。イー・モバイルなら3Gでも比較的通信速度は速く、2~3Mbps程度の下り速度は出るため快適だ。

 肝心のLTEのエリアも広い。筆者が数日間、東京23区内を持ち歩いているときは、地下鉄や地下街以外はLTE表示が続いていた。イー・モバイルの提供するサービスエリアマップを見ていても、都内はべったりとLTE化が進んでおりLTEの恩恵が受けられる範囲は広いと思われる。

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