3万円台のBlu-ray Discレコーダーは買い……なのか!? 第3回

BD不要？　なら2万円台からのHDD格安レコはどうだ！

とにかくコストパフォーマンスは抜群！
アイ・オー・データ機器「HVTR-BCTL」

正面には電源ボタンのほか、インジケーターが2つあるだけ、横幅も236mmとコンパクトだ。背面にはHDMI出力やビデオ／Sビデオ出力などがある。PC用出力もあるのでモニターと組み合わせて使える

　トップバッターはアイ・オー・データ機器「HVTR-BCTL」（実売価格9500円前後）である。「えっ、約1万円で買えちゃうの？」と驚かれる人もいるだろうが、ズバリ言ってしまえば、テレビ録画機能がついた外付けのデジタルチューナーだ。

使用イメージ。HDDは外付けとなるため本体の横などに置くことになる

　つまり本体にはHDDは内蔵しておらず、本体価格のほかUSB HDDを追加することで、HDDレコーダーと言える体裁が整うことになる。そうは言っても、余っているUSB HDDがあればそれを活用できるし、HDDを買うにしたって合計2万円足らずでテレビ録画ができてしまうのだから、コスト的にはかなりお得と言えなくもない。

　本体はハーフサイズのコンパクトなボディーで、これにUSB HDDを組み合わせて使用することになる。テレビなどと接続する接続端子は、HDMI出力やビデオ出力のほか、PCモニター用の出力もある。PCモニターでテレビを見たいという人には便利な装備だ。

　セットアップなどは「かんたん設定」が用意されており、誰でも簡単に行なえるようになっている。このほか、メニューの「USB HDD設定」でUSB HDDの登録や初期化などを行なう。準備自体は非常に簡単だ。

機能はとてもシンプル
ゆえにわかりやすい？

電子番組表は4ch×3時間表示と超シンプル。その分、表示は速めでスクロールなどもキビキビと動く

基本的にデジタルチューナーなので、メインメニューは初期設定やUSB HDD設定などの設定項目のみだ

録画予約画面。毎回録画設定と上書きの有／無が設定できる

　番組表はシンプルで、機能も録画予約または視聴予約を行なうのみだ。録画モードは放送そのままのDR録画のみなので、そのほかの操作は不要。番組検索などもないし、このほかにできるのは、予約番組の確認と予約の取り消し、番組の再生と言った具合。

　テレビが録画できるだけという徹底してシンプルな内容。番組再生も、早送りや早戻し、一時停止ができるだけだ。

　画面メニューなどは、小さめのPCモニターとの組み合わせも考えて文字が大きめのため、高齢者でも文字が読みやすい。操作に迷うこともないし、シンプルすぎるが故にかえって使いやすいとも言える。起動時間は約5秒で十分に速い。電子番組表の表示も1秒台とレスポンスは良好だ。

　画質については、少々厳しい評価になる。精細感は標準的なレベルなのだが、多少細部のチラつきは目立つ。色再現も薄味でおだやかというよりも沈んだ色調になり、ドラマの登場人物を見ても不健康な表情に感じがち。もう少し鮮やかな色が出てほしい。

　シンプルな録画機と割り切ってしまえば不満が出ることもないが、上述の通り画質・音質はやや物足りない。個室でそれほど大画面ではないPCモニターに映すならば使えそうだが、残念ながらリビングの大画面テレビで使うには力不足ではないかと思う。

総合評価

機能性：★★★（3）

使いやすさ：★★★★★（5）

拡張性：★★★★★★（6）

画質・音質：★★（2）