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3万円台のBlu-ray Discレコーダーは買い……なのか!? 第2回

6万円からのミドルクラスと3万円台BDレコはこれだけ違う!

2012年08月14日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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多機能さならばNo.1!
パナソニック「DMR-BZT720」

基本的なデザインはエントリー機と共通だが、背は少し高くなっている。前面端子はSDメモリーカードスロットとUSB端子を搭載。背面はビデオ入出力を各1系統備えるほか、USB端子を2つとi.LINKも1系統備える

基本的なデザインはエントリー機と共通だが、背は少し高くなっている。前面端子はSDメモリーカードスロットとUSB端子を搭載。背面はビデオ入出力を各1系統備えるほか、USB端子を2つとi.LINKも1系統備える

 エントリー機でもUSB HDD対応となかなかの多機能を誇ったパナソニックだが、ミドルクラスはさらに凄い。「DMR-BZT720」(実売価格6万2000円前後)では、対応スマホや携帯電話などへの番組持ち出しが可能。

ネットワーク接続は有線のほか無線設定も可能。WPSなどのかんたん設定にも対応しているので、専門知識がない人でも設定はかんたん

ネットワーク接続は有線のほか無線設定も可能。WPSなどのかんたん設定にも対応しているので、専門知識がない人でも設定はかんたん

無線機器と直接1:1で接続する「Wi-Fiダイレクト」接続も可能。無線LANルーターなどがなくても大丈夫

無線機器と直接1:1で接続する「Wi-Fiダイレクト」接続も可能。無線LANルーターなどがなくても大丈夫

 強力なのはインターネット関連で、まず無線LAN内蔵によりワイヤレスでネットワーク接続が可能。スマートフォンなどとの連携もよりスムーズに行なえる。

 DLNA機能は、サーバー/クライアントの両方に対応しており、自らの録画番組を対応機器へ配信するだけでなく、ほかの録画機器(対応する録画テレビなど)の番組もネットワーク経由で再生できる。

インターネット機能「ビエラ・コネクト」の画面。「アクトビラ」や「hulu」といった動画配信サービスから、「Skype」「Twitter」「Facebook」といったネットサービスも利用できる

民放各社が放送中のテレビドラマや放送済みの人気番組を数多くラインナップする動画配信サービス「もっとTV」。録画し忘れた番組のフォローもこれで万全

民放各社が放送中のテレビドラマや放送済みの人気番組を数多くラインナップする動画配信サービス「もっとTV」。録画し忘れた番組のフォローもこれで万全

有料サービスやアプリのダウンロードができる「マーケット」

有料サービスやアプリのダウンロードができる「マーケット」

 さらにネットワーク機能では、同社の薄型テレビでも採用しているアプリ追加型のサービス「ビエラ・コネクト」を搭載。民放局のテレビ番組を有料で配信する「もっとTV」をはじめとする多彩な動画配信サービス対応をはじめ、ショッピングサイトなど数多くのサービスが用意されている。

 このほか、外出先からのリモート予約サービス「ディモーラ」や、録画番組の内容を目次を見るように一覧できる「ミモーラ」(有料)などのサービスにも対応する。

 3チューナー機などの多チューナー機がここまでネットワーク機能を強化しているのは、単純に多彩なコンテンツを網羅しているだけでなく、ソニーでも紹介したように「最新BDレコを手に入れれば、最新テレビと同じインターネット機能も手に入りますよ」という提案でもある。

 おいそれとは買い換えしにくい薄型テレビに対して、買い換えや買い増しがしやすいBDレコの特徴を活かした戦略と言える。

メニューのサクサク感と画質は優秀

電子番組表のデザインはエントリーからハイエンドモデルまでまったく共通。見やすい表示に加えてスクロール速度も十分に速く、とても使いやすい

電子番組表のデザインはエントリーからハイエンドモデルまでまったく共通。見やすい表示に加えてスクロール速度も十分に速く、とても使いやすい

リスト上部のタグを切り替えることでジャンル別表示などが可能な録画リスト。一番右のタグを選ぶと、ネットで接続された機器のリスト表示が行なえる。複数の録画機器をシームレスに使える工夫だ

リスト上部のタグを切り替えることでジャンル別表示などが可能な録画リスト。一番右のタグを選ぶと、ネットで接続された機器のリスト表示が行なえる。複数の録画機器をシームレスに使える工夫だ

 操作メニューや電子番組表などはエントリー機と共通のデザインとなっており、起動時間は4秒台だが、番組表や番組リストは約1秒で表示するなど、使いやすさやレスポンスの良さはまったく同様。ストレスフリーでサクサクと使える。そのため、機能としてはかなり増えた印象だが、使いやすさや親しみやすさもほとんど変わらない。

 もう1つ特筆したいのは、画質の良さだ。エントリーモデルではやや解像感の甘さが気になったが、本機になるとかなり精細感の高い映像となり、地デジなどの放送だけでなく、BDソフトもなかなか見応えのある映像となる。

 特に色再現の豊かさが際立っていて、決して派手な色彩ではないので、色数が多くリッチな映像に感じられる。薄暗い部分で色が抜けてしまうようなこともなく、暗部の見通しもいい。

 各モデル共通のシステムLSI「ユニフィエ」の素性の良さに加え、さらなるブラッシュアップが行なわれていると見ていいだろう。

 なお、上位機はさらに画質・音質に本格的なチューニングを加えたプレミアム仕様モデルなどがある。リモコンもタッチパッド付きの無線式となっており、リモコンの向きを気にせず、よりスムーズな操作が行なえる。


総合評価

機能性:★★★★★★★★★★(10)

使いやすさ:★★★★★★★★(10)

拡張性:★★★★★★★★★(9)

画質・音質:★★★★★★★(7)

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