年に数台ではあるが、「このパソコンはどうやって世に出ることになったんだ!?」と思う、変わりダネ製品が出てくることがある。今回試用する「dynabook R542/16FS」(以下R542)もそうだ。写真を見ると、なんともいえない驚きを感じる製品だが、その狙うところは意外と「王道」である。
R542はどんなところを狙った製品なのだろうか? そして、実際の使い勝手はどのような感じだろうか? 東芝が提案する「大胆Ultrabook」をチェックしてみよう。
15型の横幅で13型ではできない仕事を!
R542の特徴は見た目そのものにある。ディスプレーがかなり横長なのだ。対比するものがないとわかりづらいが、R542の横幅は、15型クラスのノートパソコンに近い。実際、筆者が日常的に利用しているMacBook Pro Retinaディスプレーモデル(15型ディスプレー搭載)と比べてみたが、横幅はほぼ同じようなイメージだ。実際のサイズで言うと、幅368.5mmという大きさは、「モバイルノート」と呼ぶにはかなり厳しいものかとも思う。
だが、奥行きはそう大きくもない。200mmという奥行きサイズは、東芝の13型Ultrabookである「dynabook R632」よりさらに27mmほど小さい。薄さも20mm程度と、極薄揃いのUltrabookの中では厚めだが、「大きなディスプレーを備えたフル機能に近いノートパソコン」だと思えば、見た目以上に薄く感じる。重量が1.69kgというのも、持ち歩ける限界の範囲といった印象だ。
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