5.1chスピーカーも内蔵した、NEXTGEAR-NOTE i970SA1

大画面17型フルHDノート「i970SA1」で、GTX680Mの真価を知る

文●千駄木りん

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ツインドライブ構成に加え、Kepler世代GPUを搭載

 肝心の本体性能はというと、搭載されたCore i7-3610QM、16GBメモリによる高パフォーマンスが期待できる構成で、時代とともに常にハイスペック構成を求められる最新のゲームにも対応。液晶と本体が一体形であるノートPCでも、CPUはもちろん、NVIDIA最新ハイエンドのKepler世代GPUといった高性能なパーツが使用されている。

 ストレージはハイエンドノートでは、もはやこれしかないとも言える128GB SSDと1TB HDDを内蔵したツインドライブ仕様。これにより、SSDの高速処理とHDDの大容量保存領域の、両方の恩恵を受けることができるようになっている。「NEXTGEAR-NOTE i970SA1」の出荷状態では、システムドライブがSSDに、データ用ドライブとしてHDDが割り当てられている。ちなみに起動までの所要時間は約28秒、シャットダウンまでが約12秒、スリープ状態からの復帰は2.1秒と高速で、これもSSD搭載の恩恵といえるだろう。

 「NEXTGEAR-NOTE i970シリーズ」は全4機種ともにグラフィックスの負荷に応じてNVIDIA GeForce GTX680Mと、CPUに統合されたHM77 Express(オンボードグラフィックス)を自動的に切り替える「NVIDIA Optimusテクノロジ」に対応。これにより、優れたパフォーマンスを持ちながら、省電力によるバッテリー駆動時間の維持を可能としている。

 しかし、やはりゲーミングPCとしての使用がメインとなるであろう本機は、フルHD液晶とGeForce GTX680Mの組み合わせによる性能をフルに発揮して、高精細なグラフィックによるゲームを楽しむシチュエーションが多くなるはずだ。

ハイエンドデスクトップに迫る描画性能

 実際、MHFオンラインのベンチマーク【大討伐】を試したところ、フルスクリーン(1920×1080ドット)では「10310」、ウィンドウ表示(1680×946ドット)では「8678」という結果になった。

MHFオンラインのベンチマーク【大討伐】の結果

 ちなみに、CPUやメモリ、ストレージなどは同構成で、GPUのグレードが下がるGeForce GTX675Mを搭載する「NEXTGEAR-NOTE i960SA4」では、フルスクリーン(同)で「7253」、ウィンドウ表示(1680×946ドット)で「5869」だった。今回評価している「NEXTGEAR-NOTE i970SA1」ではGPUが高速化している分が、反映されていることがわかる。

比較として行なったGeForce GTX675M搭載の既存モデル「NEXTGEAR-NOTE i960SA4」の【大討伐】

 ゲームをプレイする際、グラフィックの描画性能とともに重要となってくるのが音楽だろう。「NEXTGEAR-NOTE i970SA1」は、キーボード面に2つ、本体前面下部に3つのスピーカーを搭載。これらに加え、本体底面にはサブウーファーを内蔵している。さらにTHX TruStudio Proにも対応し、フラグシップノートPCに相応しい、5.1ch音声と3Dステレオサウンドが再生可能だ。これにより、FPSなどでの銃撃音や搭乗機体のエンジン音なども奥行きのある音場で再現され、ノートPCの内蔵スピーカーとは思えない、ハイクオリティなサウンドが体感できる。

「NEXTGEAR-NOTE i970SA1」の内部構成。左上にはサブウーファーが配置

 なお、今回は試用した「NEXTGEAR-NOTE i970SA1」には前述の通り、光学式ドライブにDVDスーパーマルチドライブが搭載されているが、BTOでブルーレイコンボドライブやブルーレイディスクドライブに換装できる。5.1ch音声が収録された作品を、フルHDによる描写と迫力のあるダイナミックな音声で楽しむことも可能なのだ。



マウスコンピューター/G-Tune