RDT272WXも超解像機能やオーバードライブ機能を備えているが、それに加えて「2画面表示」機能を搭載していることも特筆できる点だ。2画面表示機能は、親画面の中に子画面を表示する「PinP」と、親画面の横に子画面を表示する「PoutP」を選択でき、子画面のサイズも3段階から選べる。
2画面表示が可能な入力信号の組み合わせには、多少の制限があるが、DVI-Dを親画面とした場合は、他のすべての端子からの入力信号を子画面として表示できる。子画面だけに超解像機能を適用することも可能だ。例えば攻略サイトを見ながらゲーム機をプレイするなど、さまざまな活用法が考えられる。
RDT272WXは三菱独自の画像処理用LSI「ギガクリア・エンジンII」を搭載しており、さまざまな映像ソースを自然な解像感で表示できることも魅力だ。表示するコンテンツに適した画質を簡単に設定できる「アドバンストDV MODE」を搭載し、入力された動画を判別して、「テレビ」「シネマ」「ゲーム」の3つのコンテンツに適した画質に自動設定してくれる機能も備える。
さらに、スマートフォンの表示画面を大画面・高画質で楽しめる「スマホビュー」機能も搭載しており、スマートフォンの縦画面を左右の黒い余白を表示せず、子画面の枠一杯に表示することが可能だ。
OSDメニューの項目は非常に豊富であり、細かく設定が行なえる。OSDの操作は本体に用意されている4つのボタンで行なえるほか、付属の赤外線リモコンからも可能だ。赤外線リモコンには、上下左右のカーソルキーや独立した入力切り替えボタンが用意されており、快適に操作が可能である。また、リモコンの画面表示ボタンを押すと、画面右上にミニOSDが表示され、超解像や遅延時間の状況をリアルタイムに確認できる。
RDT272WXは国内最速の応答速度と超低遅延を実現しており、アクションゲームや格闘ゲームのレスポンスにこだわるゲーマーには、特にお勧めの製品だ。また入力端子も充実しており、2画面表示も可能なので、複数の機器を接続して使いたいという人にも向いている。ノングレアタイプなので、長時間の作業でも疲れにくいことも利点だ。
執筆時点での実売価格は3万8000~4万4000円程度であり、充実した機能を考えるとコストパフォーマンスは高いといえる。
RDT272WX の主な仕様 | |
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パネルサイズ | 27型ワイド(ノングレアタイプ) |
解像度 | 1920×1080ドット |
視野角 | 左右178度、上下178度 |
最大輝度 | 250cd/m2 |
コントラスト | 1000:1(コントラスト拡張時8000:1) |
応答速度 | 3.5ms |
映像入力 | DVI-D、HDMI×2、D5、アナログRGB |
サイズ | 幅643×奥行き230×高さ444mm(スタンド含む) |
質量 | 約6.6kg |
価格 | オープンプライス(実売価格 4万4000円円前後) |
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