買いにくい3Dメガネは2つ付属
D2743P-BNは3D立体視機能や超解像機能、オーバードライブ機能などを搭載するなど、機能も充実している。3D立体視の方式は偏光方式であり、3Dメガネの構造はシンプルで、重さも16gと軽い。3Dメガネが標準で2つ付属していることも嬉しい。
一般的な3D立体視対応液晶ディスプレーは、3Dメガネが1個しか付属していない製品が多く、2人で一緒に3D映像を楽しむには、別売りの3Dメガネを購入する必要がある(しかも店頭で売っていることは少ない)。本製品なら2人で同時に3D映像を楽しめる。2D→3D変換機能も内蔵しており、2Dの写真や動画など、あらゆるコンテンツを3D映像に変換して表示させることも可能だ。
IPS方式はTN方式に比べると応答速度が劣りがちだが、D2743P-BNではオーバードライブ機能の搭載により、TN方式とほぼ同等の応答速度5ms(Gray to Gray、GTG)を実現している。動画やゲームでも残像が気になることはない。
操作ボタンは前面下部の右側に5つ用意されており、左から「MENUボタン」「3Dボタン」「FUNCボタン」「AUTOボタン」「INPUTボタン」となっている。3Dボタンを押すだけで、2D映像が3D映像に変換される。本製品の2D→3D変換機能は、Blu-ray 3Dのように当初から3Dで制作されたコンテンツに比べると立体感は弱いが、そこそこの立体感は得られる。
設定変更用のオンスクリーンディスプレー(OSD)は、MENUボタンで呼び出せるメニューと、FUNCボタンで呼び出せるFUNCメニューの2種類がある。OSDの操作は本体のボタンで行なうが、ボタンの配置とメニューの移動の関係があまり直感的でないため、慣れるまでやや操作しにくい。
画質やカラーなどの調整は、MENUボタンで呼び出せるメニューで行ない、3D設定や超解像機能などの設定は、FUNCボタンで呼び出せるFUNCメニューから行なう。超解像機能の「SUPER+ RESOLUTION」の強度は3段階から選べるが、「MEDIUM」以上にすると画像の色調がやや変わり、ギラギラした感じになる。
D2743P-BNの接続端子数はやや少ないが、液晶ディスプレーとしての基本性能は十分だ。通常動作時の消費電力は27Wと低い。実売価格も3万7000~4万3000円前後と、性能や新製品であることを考慮してもリーズナブルであり、3D立体視に対応していることも魅力である。大画面でゲームや動画再生を楽しみたいという人にお勧めの製品だ。
D2743P-BN の主な仕様 | |
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パネルサイズ | 27型ワイド(グレアタイプ) |
解像度 | 1920×1080ドット |
視野角 | 左右178度、上下178度 |
最大輝度 | 250cd/m2 |
コントラスト | 1000:1(コントラスト拡張時5000:1) |
応答速度 | 5ms |
映像入力 | DVI-D、HDMI、アナログRGB |
サイズ | 幅641.4×奥行き203.3×高さ459.3mm(スタンド含む) |
質量 | 約4.8kg |
価格 | オープンプライス(実売価格 4万3000円前後) |
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