本書では、「ポジティブシンキングですべてうまく行く!」といった類の自己啓発書を信じることのないよう警鐘を鳴らしつつ、自己変革を実行しはじめてからも襲ってくる、さまざまな心理的障壁の分析と対処法を丁寧に説明しています。「あせりは禁物」と常に語りかけつつ、着実に、「新しい馬」に乗り換える道へと読者を導いてくれるのです。
何かもやもやしたものを感じながら、閉塞感のなかで生きているような方には、非常におすすめできる一冊です。
本書は、ドイツ語の自己啓発書の翻訳書ですが、それにしてもドイツ人のメンタリティは日本人に似ているな、と実感させられます。ともに、経済発展をするのに向いている国民性なのかもしれませんが、「心ならずも、我慢して働き続ける」結果、うつ病などに陥っては元も子もありません。
輝かしく、気力に満ちた人生を取り戻したい方には、ぜひご一読を頂きたいです。