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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第264回

逃げる猫と寄ってくる猫、どっちも撮影は難しい!?

2012年08月03日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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どこまでもついてくる猫も悩ましい

 先日、とある温泉街にいったときも妙にひとなつこい、どこまでもついてくる猫がいたのだ。

 道行く人、誰でもいいからついていくという感じで、痩せてるからおなかがすいているのかと思いきや、この猫をよく知るらしい通りすがりの人によると「さっき食べたばかりだよ」という。

すごい勢いでよってきた猫。なんか細い。これも前足にピントが合ってるのがすごく悔しい(2012年7月 オリンパス OM-D E-M5)

すごい勢いでよってきた猫。なんか細い。これも前足にピントが合ってるのがすごく悔しい(2012年7月 オリンパス OM-D E-M5)

 すごいスピードで寄ってくるのでまたもや顔がピンボケ。背中にピントが来てる。ああ。

 ちょっとなでてやるとどこまでもついてこようとする。猫って普通は縄張りを持ってて、決してそこから出ようとしないものだから心配ない……はずなんだけどねえ。

 次の新機種は猫の顔を見つけたら自動的に追尾モードになって、ついでに動きも予測して顔にちゃんとピントが合うような、そんな機能をつけてほしい今日この頃です。猫の動き自動予測機能……むずかしそう。

 こっちが無視してると途中で立ち止まってじっと見つめる(前ページ冒頭写真)。ああ、悩ましい。

 で、どうしたかというと、通りすがりの小学生の女の子が猫好きらしくて相手してくれたので、われわれはその隙に逃げたのでした。

立ち止まる人がいるとこんな風にとことこと寄っていくのだ。猫好きらしくなでててくれたのでその隙に(2012年7月 オリンパス OM-D E-M5)

立ち止まる人がいるとこんな風にとことこと寄っていくのだ。猫好きらしくなでててくれたのでその隙に(2012年7月 オリンパス OM-D E-M5)

 そんなわけで、不用意にふらふらと近づいてくる猫はうれしいけど撮るのは難しい。

 被写体自動追尾AFとかコンティニアスAFといってピントを合わせ続けてくれる機能があるんだけど、急に来られるとAFモードを切り替えてるヒマがないのだ。

 中級以上の一眼レフだとスイッチひとつでさっと切り替えられる上にAFも速いから近づいてくる猫でも平気だし、いざとなればマニュアルフォーカスで撮れるのだが、こんな風に低い位置で撮るときは文字通り這いつくばってファインダーをのぞかないといけないからそれはそれで大変なのである。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイ ン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを探す日々。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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