2012年7月3日に開催された日本マイクロソフトの事業方針説明会では、日本マイクロソフトの樋口泰行社長が、「日本は3年連続で予算を達成しており、世界各国の中で最も高い成長率を維持している」と発言。「昨年もらったトロフィーは、品川本社受付前に展示していたが、これを6月に返却した。ぜひ、日本にトロフィーを持ち帰りたい」としていた。
その言葉通りに、樋口社長は、日本にトロフィーを持ち帰ってみせたわけだ。
なぜ、世界ナンバーワン子会社となれたのか
日本マイクロソフトが世界ナンバーワン子会社として表彰された理由は、いくつか挙げられるだろう。
前年度に引き続きWindows 7を搭載したPCの販売が好調であったことや、Office 2010のプリンストールPCが他国に比べて好調に推移したこと、さらにエンタープライズ(大規模)向け、教育、自治体、医療分野を担当する公共部門や中小企業向けビジネスなどが高い成果を出した。
Windows PhoneやXbox 360、Bingなどの事業では、今後の日本での事業拡大が課題とはいえるが、それを補うほどの業績があがっているというわけだ。
実際、樋口社長は、社員に宛てたメールの中で「チーム力がさらに強まった年であったと強く感じる。チーム力が最大限発揮されたからこそ、V2を勝ち取ることができたと、いま改めて実感している。皆さん、おめでとう! そして、本当にありがとう! トロフィーが我々の元にまた戻ります!」と発言している。
「Windows 8」で3連覇を目指す
日本マイクロソフト
そして、この歓喜もつかの間。すでに2013年度がスタートしている。
樋口社長は、「次は3連覇を目指す」と宣言してみせ、「今年度のキーワードはWindows 8。まずは、このローンチを日本で成功させる」と語る。
Windows 8をはじめとする新たなプロダクトが相次ぎ登場する2013年度において、日本マイクロソフトの成長戦略はまだまだ続きそうである。
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