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長~く使える極上のPCケース2012 第4回

長~く使える極上のPCケース2012【サーマルティク編】

2012年07月26日 11時00分更新

文● 加藤 勝明

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「Armor REVO」

●URL:http://www.thermaltake.co.jp/products-model.aspx?id=C_00001868
●実売価格 1万9000円前後

「Armor REVO」

 Thermaltake編のもう1台はLevel 10以上に息の長い「Armor」シリーズの最新モデル、「Armor REVO」だ。
 Armorシリーズのシンボルともいえるのがフロント両サイドにある開閉式のフロントベゼル。一見何の機能があるのか分からないが、実際に何の機能もない! でもいいじゃないかカッコいいんだから! こういう遊びを許せるのが大人の自作erというものだ。

全面メッシュ構造で通気性を最大限に確保したフロントパネル。両翼のベゼルは本当に見た目だけの存在で、完全に閉じた状態でも光学ドライブへのアクセスを邪魔することはない。ちなみにベゼルは取り外し可能な設計だ

背面も拡張スロット脇に通気孔を設けた通気性重視の設計。写真では分かりにくいが、背面ファンとその下の通気孔の間に凸型の金具がついている。これはマウスやキーボードのケーブルを通しておくことで、盗難を防ぐためのものだ(ケース内側からしか外せない)

背の高いPCケースは地震やいたずらで転倒するリスクがあるが、そのリスク下げる展開式のスタンドも標準装備されている

 しかしArmor REVOは単なるウケ狙いのPCケースではない。中身はかなりガチの冷却重視設計のPCケースなのだ。
 吸気はフロントと左サイドそれぞれに設置された200mmファンで行ない、排気は背面140mmと天井の200mmで行なう吸気重視の設計。さらに任意で底面吸気(120mm)と天井排気(120/140mm)を1基ずつ追加できる。ファンの設置数は少ないが、大口径ファンを利用して効率よく冷やすのがArmor REVOの特徴といえる。
 さらにフロントと天井のファンはケース側のファンコンに接続されており、2段階の回転速度(600/800rpm)とLEDのオン・オフを切り替え可能だ。

フロントパネルは簡単に取り外すことができ、その下に設置されているフィルターもワンタッチ着脱可能。20cmファンでシャドウベイ内のすべての空間に新鮮な外気を当てることができる

天井にもフロントと同じ200mmファンが設置済。このファンを外して2連ファン式の水冷ラジエーターの装着も可能だが、ATX12Vケーブルを裏から表へ回すときの脱出口がなくなってしまうのが難点だ

左サイドパネルにも200mmファン。ただArmor REVOが凄いのは、このファンの電源はパネル下端からケース側の専用端子を通じマザーへ引き込めること。サイドパネルのファンは冷却力アップには手ごろだが、ケーブルの付け忘れやケーブルを付けたままパネルを外してコネクターを壊す可能性もあるので、この設計は非常に頼もしい

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