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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第2回

話題の夏スマホ3機種のUIや通信の速度を詳しくチェックした

2012年07月23日 12時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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つづいてはスクロール速度をチェック
「URBANO PROGRESSO」が有利

 まずはタッチ操作のスクロールをチェックする。方法はGmailの受信メールを上下にスクロールし、500通目を何秒後に見られるかをテストした。

 各端末は受信メールを全部読み込ませ、同期日数が足りない場合は設定を変更している。タッチ操作、画面の反応、処理速度が問われるはずだ。

 まずは結果を見てみる。

  AQUOS PHONE st SH-07D URBANO PROGRESSO DIGNO DUAL WX04K
最速タイム 10秒6 6秒8 14秒0
平均タイム 12秒0 7秒4 17秒6

 最速値と3回計測した際の平均値を掲載した。

 もっとも速いのがURBANO PROGRESSO。スクロールした際の画面の引っ掛かりが一番少なかった。

 その次がAQUOS PHONE st。URBANO PROGRESSOよりも引っ掛かりが多く、画面が小さいことで一度に見られるメール数が少ない。そのぶんスクロール時の指の操作回数が多くなるのだろう。

 一番遅かったのがDIGNO DUAL。ただし、GmailアプリについてはAndroid 2.3用と4.0用では大きく仕様や機能が異なる。2.3用ではスクロール自体は滑らかなのだが、1通ずつメールのタイトルなどを表示するので(4.0では途中の表示を省略する)、どうしても時間がかかってしまう。次回以降のテストでは、基本的にAndroid 4.0端末ばかりになるはずなので、DIGNO DUALの数字は分けて考えていただきたい。

文字入力が高速なのはどれ?

 文字入力のテストは、片手操作でテンキータイプのフリック入力で3回計測した。文字入力は、Gmailの新規作成画面で行う。変換は入力してからの変換。予測変換で入力していない文字を変換することは行なわない。

今回紹介する3端末とも、iWnn系の日本語入力プログラムなので、見た目以外に大きな機能差は無い

 入力する文章は以下の通り。

「お世話になっております。ライターの小林です。明日の13時にASCII.jpの件、よろしくお願いいたします。」

 標準の日本語入力プログラムと、速度はこのようになった。

  AQUOS PHONE st SH-07D URBANO PROGRESSO DIGNO DUAL WX04K
入力プログラム iWnn SH-Edition iWnn iWnn
最速タイム 1分14秒5 1分7秒4 1分8秒4
平均タイム 1分16秒3 1分15秒1 1分17秒48

 最速値ではAQUOS PHONE stが少々遅いが、平均値ではほぼ同等である。3.4型と画面が小さい分、表示されている文字キーが小さく、窮屈な感じがした。ただしキーボード部分全体に指がしっかり届くというメリットもある。

 URBANO PROGERESSOは窮屈感が無く、それでいてキーボード全体にもそこそこ指が届く印象だ。ただし、フリック操作にぎこちなさを感じる機会もあり、指の動きに入力がついていけてないと感じる。

 DIGNO DUALも4型の画面に加えて、本体も大きめなので端にあるキーは指が届きにくい。今回は筆者が右利きの状態で「あ」のボタンはフリックがうまくいかないことがあった。ただし窮屈な感じはしない。シングルコアのURBANO PROGRESSOと比較しても、入力時の反応はバッチリで快適だった。両手でしっかり操作するのであれば、計測値はもっと伸びそうだ。

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