リビングにはBDレコーダーも配備完了。でも自分専用のBD録画環境も欲しいな……と思ったとき、いつも使っている自分のPCを使わないテはない。デジタル放送チューナーを内蔵した製品も少なくないが、ここではそういった機能を搭載しないPCにデジタル放送チューナーやBDドライブを追加し、デジタル放送を視聴・録画してBDに保存する方法についての基本事項を解説する。
デジタル放送の視聴・録画に必要なモノ
デジタル放送をパソコンで視聴・録画する場合、必要なのはまず「デジタル放送対応チューナー」ということとなる。PCに接続するデジタル放送対応チューナーには外付けタイプと内蔵タイプがある。
内蔵タイプは拡張スペースのあるデスクトップパソコン用。接続インターフェイスは、一部旧製品でPCIスロットに対応する製品もあるにはあるが、現在ではPCI Express x1スロット対応が主流となっている。内蔵チューナーを増設する場合には、まず拡張スロットの有無を確認する必要がある。
一方のUSB接続タイプなら、USBポートさえ搭載していれば、ノートPC・デスクトップPC問わず接続できる。
チューナー製品には地上デジタル放送にのみ対応している製品と、それに加えてデジタルBS放送、110度CS放送の「3波対応チューナー」製品がある。また、複数のチューナーを内蔵して同時視聴や同時録画が可能な製品も。
視聴や番組の録画、録画した番組の編集にはチューナーに付属する専用アプリを使うこととなる。このソフトが対応していれば、複数のチューナーを接続して多番組同時視聴や録画が可能になることもある。
また製品によっては、専用アプリではなくWindows 7に搭載される「Windows Media Center」で番組を視聴したり録画したりといったことが可能なこともある。いずれにしても、番組視聴や録画に関してはアプリの仕様が使い勝手に直結するのであらかじめ確認しておきたい。
次に、録画するためのHDDが必要となる。1TBのHDDなら、DRモード(ハイビジョン放送そのままの画質)で約120時間前後の録画が可能。もちろんパソコンに標準搭載されている内蔵HDDに保存してもかまわないが、PCのシステムにあまり負荷をかけることなく録画したい(たとえば他の操作をしながら放送を録画したいなど)のであれば、別ドライブの内蔵HDDか、外付けHDDを用意するといいだろう。USBの外付けHDDなら2TBで1万円前後から発売されている。
なお、一部のチューナー製品は、民生機のBDレコーダーと同様の「倍速録画」機能を搭載し、ハイビジョン放送の長時間録画にも対応する。
そして、ハイビジョン画質のまま録画番組を永久保存するなら、BDドライブが必要となる。BDドライブにも内蔵と外付けがあるが、接続できればどちらでもいいだろう。チューナーに付属する視聴アプリのほぼすべては、BDへコピーワンス番組を移動する「ムーブ」機能や、BDへ番組をダビングする「ダビング10」機能に対応する。
なんだ楽勝じゃん、いますぐチューナーとか買ってくる! と思うかもしれないが、PCでデジタル放送を視聴・録画するにはさらにいくつかの条件がある。
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