タスクバーへのアイコン表示は
メインとそれ以外で変えられる
マルチディスプレーの際に、メインディスプレーに表示されるタスクバーを「メインタスクバー」という。複数のディスプレーそれぞれにタスクバーが表示されるようになるが、通知領域はメインタスクバーだけにある。これはメインディスプレーを区別しやすくするためのほか、すべてのディスプレーで同じ通知が表示されるのも煩わしいという理由もあるだろう。どのディスプレーをメインディスプレーにするかは自由に設定できる。必ずしも自分の真正面にあるディスプレーをメインディスプレーにしなければならないという決まりもない。その点は従来と同様だ。
各タスクバーにどのようにアイコン(ボタン)を表示するかは、以下の3種類から選択できる。
- ①「すべてのタスクバー」:アプリケーションのアイコンをすべてのタスクバーに表示する。
- ②「開かれているウインドウのタスクバー」:そのディスプレーに表示されているウインドウのアイコンだけを、そのディスプレーのタスクバーに表示する。
- ③「メインタスクバーと、開かれているウインドウのタスクバー」:上記に加えて、メインタスクバーにも同じアイコンを表示する。
①はすべてのディスプレーで同じタスクバーを使う、ということだ。ただし前述したように、通知領域はメインのタスクバーのみになる。また、タスクバー上のツールバーも、メインタスクバーのみに表示される。この設定では、タスクバーにピン留めしたアプリは、すべてのタスクバーから利用できるというメリットがある。しかし逆に、どのタスクバーも同じアイコンが多数並ぶので、煩雑というデメリットもある。どちらかといえば、ディスプレーの数が2~3台程度と、あまり多くない場合の設定といえる。
②の場合、各タスクバーはすっきりとしたものになり、ディスプレー内のタスクバーでアイコンを操作(右クリックなど)すれば、そのウインドウを制御できる。多数のディスプレーで、作業別にディスプレーを割り当てている場合など、ひとつのディスプレーに滞留している時間が長い使い方に向いているだろう。
③はメインタスクバーが煩雑になるものの、他のディスプレーのウインドウをメインディスプレーから制御できる。例えばセカンダリディスプレーには、参照用の情報を表示しながら、作業はメインディスプレーで行なう、なんて場合に便利そうだ。
この連載の記事
-
第34回
PC
Windows 8の狙いは、UIの変化よりもAPIの変化が本質 -
第33回
PC
Windows 8が動作しなくなった? 新しくなった修復機能 -
第32回
PC
Windows 8でIMEに求められる新しい要素とはなにか? -
第31回
PC
Windows 8の無線LANをコマンドラインで細かく制御 -
第30回
PC
Windows 8をマウスで使いやすくするレジストリの小技 -
第29回
PC
周辺機器・アプリがWindows 8/RTで動くか確認する方法 -
第28回
PC
Windows 8のキーボードショートカットを全公開 -
第27回
PC
Windows 8が使いにくい? マウスを変えると印象も変わる -
第26回
PC
実はNFCに対応しているWindows 8 ただしアプリは不足 -
第25回
PC
実は扱いがまったく異なるWindows 8でのタッチパネル -
第24回
PC
Surfaceから見えるWindows RTの実像と、将来PCへの影響 - この連載の一覧へ