18日、Corsairが報道関係者向けの新製品発表会を開催。近日発売予定のDDR3メモリーや、デジタル制御のATX電源ユニット、新型コントローラー採用のSSDなどを公開した。
ハイパフォーマンスメモリー
「Dominator Platinum」シリーズ
DDR3メモリーの最上位となる「Dominator Platinum」シリーズ。自社工場で選別した最高水準の集積回路のみを使用し、従来の「Dominator」シリーズに搭載されていた冷却機構「DHXクーロングテクノロジー」も踏襲している。新たに、メモリーの温度や動作状況を監視できるCorsair Link(後述)に対応するほか、LEDライトを搭載するのが特徴だ。速度は2666/2400/2133/1866/1600MHzの5タイプをラインナップし、近い将来3000MHzのモデルもリリースするという。
デジタルATX電源ユニット
「AX1200i」
80PLUS Platinum認証を取得した容量1200Wの電源ユニットで、低負荷時にはファンを完全に停止した状態で稼働する。最大の特徴はフルデジタルコントロール機能だ。これは電源の温度を監視し、ファンの回転数や過電流保護の設定をリアルタイムで調整できる機能のこと。電源に付属するドングルと無償ダウンロードできるソフトウェア「Corsair Link Dashboard」で、これらを利用できる。さらに高度なステータス管理ができるCosair Link(後述)との連動も可能だ。
冷却管理ソリューションユニット
「Corsair link」
PCの温度、ファン回転数などを統合管理するユニットで、ソフトウェア上で対応製品の温度監視とファンコントロールなどが行なえる。現在Corsair Linkに対応する製品は、メモリーの「Dominator Platinum」シリーズ、電源ユニットの「AX1200i」、そして既存の水冷クーラー「H80」と「H100」。
なお、ベルト状のLEDライトが付属する上位モデルでは、ソフトウェアで状態をモニターするだけでなく、画面を見ずともLEDライトの色で負荷率や温度を確認することもできる。
LAMD製の新コントローラー搭載SSD
「Neutron」シリーズ
今までコンシューマー向けにはなかった新型コントローラーを採用する、Corsair製SSDのフラッグシップモデル。そのコントローラーには、エンタープライズ向けに供給を行なっているLink A Media Devices製(以下:LAMD)の「LM87800」を搭載している。
特に上位モデル「Neutron GTX」シリーズはシーケンシャル読み込み555MB/sec、書き込み500MB/sec、ランダム読み込み/書き込み9万IOPSを実現。薄型7mm厚デザインで、Ultrabookなど幅広いノートPCにも搭載可能だ。
参考出展のため具体的な発売日は未定としながらも、最上位の480GBモデルを除く2モデル(120GB/240GB)が8月頃リリースの予定で、価格は現行モデルの「Force GT」シリーズとほぼ同等になるという。