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4億円の赤字でも、ニコニコ動画が「会議」イベントを続ける理由

2012年07月18日 21時44分更新

文● ASCII.jp編集部

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2つの「会議」、双子の赤字はIT業界を映す鏡かもしれない

 そうして話を聞いていると、ドワンゴが力を入れはじめている「地方と高齢者」は、IT業界全体が共有していながら、有効な対策が打てていなかった課題とも思える。

 これまでのIT企業を成長させてきたのが流行に敏感な都会の若者たちだとすれば、日本全体の少子化とともに業界がしぼんでしまうのは明らかだ。そうなる前に地方でサービスを使ってもらえなければ、少なくとも現在の企業は勝ち目がなくなる。ネットの流行を象徴するような若いサービスだったニコニコ動画が本気で“地方”に力を入れているのは、業界全体がそちらに向かいはじめる指標のようにも感じられた。

 超会議2はまだ来年の話だが、第1回町会議は来週末、鳥取県の「きらめき祭」で開催される。夏野氏は「歴史上最多の入場者数になるのではないか」と、ネットならではの話題性・集客力に自信を見せていた。はたして結果はどう出るか。


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