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防水カメラはここまで進化した! 水中撮影で徹底レビュー 第1回

今年の夏は暑すぎる、水辺で使うカメラは防水性能に注目!

2012年07月18日 12時00分更新

文● 伊藤真広

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今年は異例の猛暑で海に行く人も多いハズ!(撮影した時は6月で寒かった……)

 もうすぐ夏休み。夏といえば、海に山へ遊びにいく機会も多くあるだろう。旅行先でスナップショットを撮るだけなら、普通のデジカメでまったく問題ない。しかし、海や山に遊びに行くと海辺や川原などの水辺で遊ぶ機会も多く、水没や水濡れが心配でカメラの使用をためらい、貴重な思い出を記録に残せないのは悲しすぎる。

 それでも、写真を残したいなんてときは、水濡れによる故障を覚悟して使わざるえないのかというと、そんな水辺で使うことを前提にして開発された、防水仕様のデジカメが各社からラインナップされている。

 今回は数多くある耐水仕様のデジカメのなかから、豊富なアクセサリーが用意されているオリンパスの「Tough TG-1」、水辺のみならず、落下による衝撃にも強いタフネス仕様のペンタックス「Optio WG-2GPS」、そして耐水性能などはコンパクトデジカメに比べると少々劣るものの、動画撮影に最適化されているパナソニックのデジタルムービーカメラ「HX-WA20」を使い、3回に渡ってご紹介していこう。

豊富なアクセサリーが魅力
オリンパス「Tough TG-1」

 水中撮影をする人からの圧倒的な支持を集めているオリンパスの「Tough TG-1」は、F2.0という明るいレンズを採用しており、地上と比べて暗くなる水中でもシャッタースピードが確保しやすいといった特徴がある。オプションとして、画角が狭くなってしまう水中で広い画角を確保可能なうえに、水中で取り付け外しが可能な「フィッシュアイコンバーター FCON-T01」や、対応深度12m以上に潜りたい人向けの耐圧水深45mの防水プロテクター「PT-053」といった豊富なアクセサリーが用意されている。

防水・防塵仕様ではあるが、無骨な雰囲気はなくすっきりとしたデザインの「Tough TG-1」。防水12mに加えて、耐衝撃は2.0m、耐荷重は100kgf。耐低温性能もマイナス10度と夏の海や山に加えて、ウインタ-スポーツでも活躍してくれそうだ

 レンズは、35mm換算で広角25mmから望遠100mmまでの光学4倍ズームを搭載。マクロモードでは、広角時に15cm、ズーム時には10cmとなっている。またスーパーマクロに切り替えることで、最大で被写体に1cmまで近づくことも可能だ。

3.0型有機ELモニターは、61万ドット表示と3機種のなかでもっとも高い数値で、ゴーグルを付けて視界の悪い水中でも活躍してくれる

本体上部は、電源ボタンとシャッターボタン、そしてステレオマイクが配置。ステレオマイクも防水防塵仕様なので、そのままで使用可能となっている

左サイドには、HDMIと本機専用のUSB端子を搭載

背面の右側に設定などを行なうダイヤルやズームボタン、動画撮影用の録画ボタンなどコントロール系が集中しているので、片手で設定変更などが可能だ

対応メディアはSD/SDHC/SDXCカードで、「Eye-Fi」にも対応。バッテリー容量は1270mAhで、約350枚の撮影が行なえる

「Tough TG-1」のISO設定比較

 ISO400までは画像の劣化は見られず、ISO800になると細部のディテールで劣化が見られ始める。ISO1600までは劣化は多少見られるものの、大きくディテールが損なわれることはなく、実用レベル。ISO3200以上になるとノイズが顕著に現れ始め、ISO6400ではノイズがさらに増え、ディテールの崩れも気になる。実際に使用するならISO1600までとして、それ以上は、どうしてもといった場合のみの仕様に留めるべきだろう。

ISO100

ISO200

ISO400

ISO800

ISO1600

ISO3200

ISO6400

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