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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第1回

一足早く登場した夏スマホ3機種のスペックや外観を徹底比較

2012年07月17日 12時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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本体価格と料金プランから2年間のコストを計算

 最後に端末代金と通信料金を合算した、2年間のトータルコストを検討してみる。なお選択している料金プランやサービスは、各キャリアで一般的なプランを参考にしている。割引プランなどについても、一般的に加入するものを加えている。

ドコモの「月々サポート」のイメージ。毎月の利用料から一定額が割り引かれる。最大24ヵ月適用されるが、途中で解約・機種変更した場合は割引がなくなるのが一般的で、その場合は“実質価格”が高くなってしまう点に注意が必要

 また、価格は家電量販店の価格を参考にしており、機種変更は特に断りが無い場合は24ヵ月利用後の価格を表示している。「実質価格」は、端末価格から毎月の料金から引かれる金額の最大額を差し引いたものだ。また購入時のタイミングや仕組みによって、キャンペーンが発生したするといった場合があるが、ここでは特別な事情がない限り考慮していない。

 なお、実際のトータルコストでは、ここに通話料が加わることになる。ウィルコムの「ウィルコムプランD」には、現在キャンペーンで「だれとでも定額」が無料で付与されている。「だれとでも定額」は、1回10分/月500回までの国内通話がすべて定額になるもので、つまりDIGNO DUALの場合は、これ以上に通話料が追加されることはほとんどないわけで、その点で大きく有利と言える。

  ドコモ「AQUOS PHONE st SH-07D」 au「URBANO PROGRESSO」 ウィルコム「DIGNO DUAL WX04K」
一括価格
(新規/機種変更)
5万1870円
/5万1870円
5万7960円
/5万7960円
6万8480円
/6万8480円
実質価格
(新規/機種変更)
1万4070円
/1万4070円
2万7720円
/3万2760円
0~1万2000円
/0~1万2000円
ISP spモード 315円 IS NET
/+WiMAX
315円
/525円
Web接続 315円
基本使用料 タイプシンプル バリュー 780円 プランEシンプル 780円 ウィルコムプランD 980円
通話料 21円
/30秒
21円
/30秒
だれとでも定額 0円(1回10分/月500回まで)
パケット定額 パケ・ホーダイ フラット 5460円 ISフラット 5460円 3Gパケット定額 5460円
2年間トータルコスト 17万1390円~ 19万7640円~ 16万2140円~

 まず、端末価格はドコモ「月々サポート」、au「毎月割」、ウィルコム「W-VALUE割引」の適用により、実質価格で大幅に安くなる。

通話料が実質無料でお得感は高いも
テザリングが利用できない「DIGNO DUAL」

 中でも、DIGNO DUALは比較的割引額が大きく、通常は実質1万2000円だが、店によっては実質0円のケースが多いようだ。基本使用料などのランニングコストはほぼ同じなので、端末価格が実質安いぶん、トータルコストでも3機種中もっとも安くなった。さらに通話料はPHSを使う限り、実質定額なので実際の支払いという意味でも魅力は大きい。

ウィルコムプランDには国内通話定額の「だれとでも定額」が0円で追加される

 ただし「ウィルコムプランD」は3年契約だ。ちなみに途中での契約解除金は9975円かかる。また、前述したようにテザリング機能が利用できないのもマイナスだ。

FOMA向けプランの「AQUOS PHONE st」
ドコモ宛通話の定額が必要ならXiスマホか?

 つづいて注目はAQUOS PHONE st。本機はXi非対応なので、FOMA向け料金プランである。FOMA向けの「パケ・ホーダイ フラット」は、 Xi向けより安価な月5460円で、しかもデータ量の制限などはないが、テザリングを利用すると、パケット料金の上限が月8190円となってしまう。

FOMA向けのパケット定額サービスではテザリング利用時に、上限が8190円になる点に注意が必要

 またXi向けプランにはある、ドコモ宛通話が24時間無料になる「Xiトーク24」も選択できない。一方、FOMA向けには、Xi向けにはない無料通話分を含むプランも用意されている。いろいろな相手に電話をするならFOMA向けプランがオトクであり、ドコモ宛24時間無料に魅力を感じるのであれば、素直にXiスマートフォンを購入するのがベターと言える

WiMAXが利用でき、テザリングの追加料金も無し
料金プランがいろいろ選べるのもauスマホの魅力

 URBANO PROGRESSOは、WiMAX使用を前提としているので、「+WiMAX」オプションとして月525円をプラスしている。実質価格が他の2機種より若干高めだが、MNPの利用などで端末を安価に販売しているケースもあるので、そういうショップを探すのも1つの手だ。

 一方、選べる基本プランが多いのはauスマートフォンの魅力。表に書いた「プランEシンプル」は月780円で無料通話分も含まれない最もシンプルなプラン。スマートフォンでは通話はほとんどしないという人にオススメだ。

auは、au宛通話が1~21時まで定額になる「プランZシンプル」以外にも多彩なプランから選択可能

 そのほかにも、FOMA向けに似た無料通話分が付くプランやau宛通話が1~21時無料の「プランZシンプル」(月980円)などもある。プランZシンプルでなくても、指定した3件のau宛通話が24時間無料になる「指定通話定額」(月390円)も利用できるので、自分の使い方に合わせて、さまざまなチョイスが可能だ。


ハイエンド機と比べるとスペックはやや劣るが
コスト的には比較的お得な3台

 今回取り上げた3台は、スペック的にはヘビーユーザーにはやや物足りなく見える部分があるかもしれないが、それぞれに個性的で、しかも比較的安価に入手できる。コスト重視のユーザーには魅力だ。

 一方でコスト重視な人は「長く使いたい」と考えている人も多いだろうから、どの程度の性能を実際に発揮するかも気になるところだろう。そこで次回はホームUIの違いや実測での通信速度について、さらに詳しくチェックしていく。


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