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行っとけ! Ubuntu道場! ― 第58回

~師範、日本語Remixの作り方を教えてください!~

2012年07月12日 12時00分更新

文● 水野 源(Ubuntu Japanese Team) イラスト●瀬尾浩史

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そもそも日本語Remixって?

瀬尾浩史:では、そもそも日本語Remixって何? っていうところからおさらいをよろしくペン。

小林:Ubuntu日本語Remixとは、日本語を使う人にとって使いやすいように、カスタマイズを加えたUbuntuのLive CDですね。

編集S:よくわからないけど、本家よりこっちの方がいいんだろーなって何となく思って使ってる。だけど実際のところどうなの? 本家のリリースだと何か困ることってある?

あわしろいくや:インストールメディアとして見た場合は、基本的にはありませんな。

hito:ただUbuntuはCD1枚でリリースしている都合上、すべての言語に必要なパッケージをLive CDの中に収めることができないんですね。

やまね:そういう日本語環境に必要なパッケージは、インストール中にダウンロードしてインストールするんだっけ。

hito:はい。なのでハードディスクにインストールした後で、日本語環境に必要なパッケージが一通り揃います。

さかもっちー:でもCDの中にはパッケージが足りないから、本家版はLiveセッション中に日本語入力ができなかったりするぐにゅう。

ミズノ:表示だけなら問題ないので、Web見るとかなら困らないんですけどね。でも日本語入力できないので日本語で検索できないとか、細かい問題があったり。

小林:そうですね。やはりLiveセッションでも日本語の入力ができたほうが望ましいですので、日本語Remixでは日本語入力に必要なパッケージをLive CDに含めています。

hito:基本的にRemixと本家の違いは、CDに含まれるパッケージや、デフォルトでインストールされるパッケージや細かい設定くらいです。たとえばデフォルトでJapanese Teamのリポジトリが有効になっているとか、ミラーサーバーが日本を向いているとか。

あわしろいくや:本家版のCDでインストールしてから、手動で「Remix化」することも簡単にできますな。

さかもっちー:具体的な手順はここに書いてあるぐにゅう。

hito:あと、リリースによっては日本語環境特有の不具合を回避するための措置が入っていたりします。

ミズノ:幸い、12.04では本家との差異はほとんどありませんでしたけど、11.10ではそんなこともありましたね。

小林:なにかありましたっけ?

あわしろいくや:……?(あなたが作ったんでしょう、という目)

さかもっちー:……!(今日もリーダーは絶好調だなあ、という目)

hito:……(ああ、いつものことか、という目)

編集S:えっと、解説よろしく。

hito:簡単に説明すると、11.10では、一部のインターフェースでTakao以外のフォントが使われてしまうという問題がありました。

ミズノ:fontconfigの設定に不具合があったんですよね。

あわしろいくや:通称69問題ですな。

ミズノ:Unity-2Dとか、あとはYouTubeなどの表示が中国語っぽくなっていましたね。

hito:「この環境では、どこでどういうフォントを使うか」というのを制御しているのがfontconfigで、日本語環境用の設定が「69-language-selector-ja-jp.conf」というファイルになります。

ミズノ:で、結局このファイルに手を入れることで回避したんでしたよね。

あわしろいくや:Remix CDでは、CDの構築時に修正済みのファイルに差し替えていますなあ。

さかもっちー:手動でRemix化する場合は、さっきのページの「11.10のみ追加で以下も実行」って部分がそれぐにゅう。修正済みのファイルをダウンロードするようになってるぐにゅう。

小林:そういえば、そんなこともあったような気がします。

瀬尾浩史:安定のリーダークオリティペン……。12.04では、この問題はないペン?

やまね:確か上流に報告してたんじゃなかったっけ。なので12.04ならデフォルトで修正済みなんじゃないかな。

hito:yes、修正済み。

編集S:結局のところ「本家とRemixはそんなに差はないけど、細かいバグ修正とかもあるので、日本人ならRemixを使っておくのが無難」っていうことでいいのかな?

hito:それでいいかと。

あわしろいくや:あえて本家版を積極的に使う理由もあまりない気がしますねえ。

瀬尾浩史:日本語Remix自体は、いつからあるペン?

ミズノ:私がUbuntuを使いはじめたのが6.06の頃なんですが、その頃からありましたっけ?

小林:5.04の頃から作っていますね。その頃はRemixではなく、日本語ローカライズ版などと呼んでいました。

hito:Ubuntuの初リリースが4.10ですから、本当に初期からですねえ。

やまね:そういえば、昔はKubuntuのRemixもあったよね。

編集S:え、マジ?

あわしろいくや:私には何のことだかさっぱりわかりませんな!

瀬尾浩史:あとは日本語環境セットアップヘルパが便利だったペン。

hito:あれはある意味黒歴史。

編集S:えー、便利だったのにー。

あわしろいくや:あんまり筋のいい実装ではなかったんですよね。

小林:セットアップヘルパは5.04の時に「とりあえず今回はこれで」って形で適当に作ったんですが、その後、面倒になってズルズルと同じ方式のまま使われ続けました。

ミズノ:他にも、日本のユーザーにとって便利な環境を構築するための、オリジナルメタパッケージもありましたよね。latex-env-jaとか。あと忘れちゃいけないのが、Emacsの日本語環境を構築するためのemacs-env-jaとか。

hito:最後のが言いたいだけだよこの人!

あわしろいくや:なつかしい話ですなあ。


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