充実したインターフェースとメンテナンスしやすい筐体
本機の特長のひとつに、拡張性とメンテナンス性の高さがあげられる。拡張スロットには、PCI Express x16スロット、x4スロットに加えて、x1を2スロット用意。しかも最下部のPCI Express x1以外はフルサイズボードを搭載することが可能だ。またHDDも最大3基(オプション追加時は2基)まで内蔵できる。ちなみに本体内部へは、サイドパネルを取り外すだけで簡単にアクセス可能は仕組み。さらにHDDベイがスウィング式になっているため、HDD増設が非常にやりやすい。
標準で搭載されているインターフェースは、USB2.0×5、USB3.0×4、IEEE1394、LAN、DVI-D、アナログRGB、ライン入力、ライン出力、マイク入力、キーボード、マウスなど。また、コンパクトフラッシュ/SDメモリーカード/MMC/メモリースティック/スマートメディアに対応したマルチカードリーダーも搭載されている。
光学ドライブは最少構成時はDVDスーパーマルチが搭載されているが、BTOでBDドライブを選択することも可能。なお、無線LANは装備されておらず、利用したい場合はオプションの無線LAN USBアダプタが必要となる。 キーボードとマウスは、USB接続タイプとコードレスタイプの2種類が用意されている。試用機に付属していたのはUSBタイプだったが、キーボード上部に5種類のホットキーが用意。プリインストールされているユーティリティーで簡単に機能を割り当てられたのが便利だった。 また、電源プランを登録して簡単に切り替えられる「電源プラン設定ツール」が搭載されているのも好印象。使い方に合わせてきめ細かにディスプレーやHDD、本体の電源を切ることができ、節電対策にも役立てることができる。
コストパフォーマンスの高さが魅力的
Endeavor TY5100Sは、エプソンダイレクトのデスクトップPCとしてはエントリーモデルに位置づけられる製品で、最小構成時に5万4810円と手頃な価格になっている。しかし、BTOで選べる豊富なオプションと、本体の拡張性やメンテナンス性のよさ、定評あるアフターサービスなどを考え合わせると、コストパフォーマンスは非常に高い。液晶一体型PCやノートPCに物足りないユーザーや、できるだけ低価格で高性能なマシンを手に入れたいと思っているユーザーには、ぜひ注目してもらいたい製品だ。