スキャナーのためにパソコンを起動するのは面倒……
今のところ、スキャナーはパソコンにつないで使うのが当たり前。ADS-2500Wもパソコンと接続することで、付属ソフトを使った多彩な機能が得られる。とはいえ、たった1枚の書類1枚を取り込むために余分な待ち時間は極力抑えたいもの。領収書や会議のメモなど、思い立ったときにすぐ処理したいのに、パソコンを起動し、アプリの起動を待って、スキャンボタンを……と考えると気持ちがなえてしまう。
一念発起して買ったドキュメントスキャナーで書類を一掃するはずだったのに、「手間だからまとめてやろう」と毎回先延ばししていたら、デジタル化すべき書類が山のように積まれていた、といった話もありがちだ。これではデジタル化が習慣づく前にあきらめてしまうかもしれない。もっとFAXのような感覚で紙を取り込んでいけたら……。
そんな時代のニーズを見事にくんだのが、ブラザーが10月に発売するドキュメントスキャナー「ADS-2500W」というわけだ。
PCレスでクラウドに転送 唯一無二の使い勝手
ADS-2500Wの最大の特徴は、有線/無線LANに対応し、パソコンを経由せずに直接、クラウドサービスにデータを保存できるという点。書類をセットし、前面のタッチパネルで画面を直接触りながら手軽にスキャンが可能だ。対応するクラウドサービスも「EVERNOTE」や「Dropbox」など、6つの有名どころをカバーしている。
対応するクラウドサービス | |
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オンラインメモ | EVERNOTE |
オフィススイート | GOOGLE DOCS™ |
オンラインストレージ | Dropbox |
SNS | Facebook™ |
写真共有サービス | FLICKER®、PICASA™ |
いったんクラウドサービスに書類をあげてしまえば、パソコンやスマートフォン、タブレットなどさまざまな端末からアクセスできるようになる。アカウント設定さえ済ませておけば、複数人での共有も楽々だ。書類の入り口としてADS-2500Wがあれば、メリットの多いクラウドサービスがより身近になるという訳だ。
途中のクラウドサービスの選択が面倒なら、お気に入りに追加しておくことで、すぐにスキャン設定の画面までジャンプできる。ちなみに仕組みとしては、ブラザーのサーバーにいったん送信して、そこから各クラウドサービスに転送する。間にサーバーを挟むことで、クラウドサービスのバージョンアップで仕様が変わっても、ADS-2500W本体のアップデートなしで使えるようにしているのだ。