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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 第98回

人気レーベル『マルチネレコーズ』が完全無料である理由

2012年06月30日 12時00分更新

文● 四本淑三

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音源を聴いて、そこから伸びそうな時期に声をかける

―― マルチネはみんな若い人ばかりだけど、たとえば僕みたいなおっさんは相手にされませんか?

Tomad もちろん、いいんですけど、できれば将来性のある人が。

―― あ、確かにもう将来性はないです……。

Tomad ……例えば有名レーベルでCDを出している人とかも出したいんですけど、現実的に契約しているし無理だったり。他のレーベルとかぶらない人で、かつレーベルが関わることでクオリティが良くなるということが望ましい。それで音源を聴いて、そこから伸びそうな時期に声をかけるんです。

―― それは必然的に若い人になりますよね。最近のマルチネでこれは、というアーティストはいますか?

Tomad 去年出したbanvoxは、まだ19歳ぐらいですけれどクオリティの高い曲を作る。いまはエレクトロハウスみたいなものしかやっていないんですけど、今後、ポップスっぽいのも作りたいと言っているので、どういう音が出てくるのかは楽しみですね。

banvox - Intense Electro Disco

―― ああ、あの人はそんな若いんですか。それは驚きですね。

Tomad あと次に出すAvec Avecという大阪のアーティストがいるんですけど、これも結構いい感じのものができていて。フライング・ロータスというアーティストがやっているレーベルのブレインフィーダー周りとか、新しいブレイクビーツの影響を受けている感じの音ですね。しかもそれにシティーポップの要素が加わっている。まあ聴いてもらうのが早いんですけど。

―― それはいつリリースですか?

Tomad 今週中に頑張って出そうかなと。

そしてめでたくリリースされたAvec AvecのEP「おしえて

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