スペックで選ぶUltrabook
ここを最優先でチェックせよ!
今回のテーマは、Ultrabook選びの条件だ。Ultrabookは快適な動作が保証されるよう、CPUなどの最低限のスペックが定義されている。これについては前回で詳しく紹介したとおり(関連記事)。
こう書くと製品による違いがあまりないイメージを持ってしまうかもしれないが、実際はメーカー、機種ごとにそれぞれ特色のある製品がリリースされている。Ultrabookを横並びで比較する際に、チェックすべきスペック項目を挙げてみよう。Ultrabookチョイスの際の参考にしてほしい。
なお、機種のラインナップやスペックはこちらの記事か、最後のページの画像(一覧表)を参考にしていただきたい。
据え置きか持ち運ぶかの用途で決まる
本体サイズと重量
Ultrabookの定義に厚さはあっても、「本体サイズ」はないため、モバイル特化で小型軽量を追求したものや、据え置きメインで液晶サイズを大きくして使いやすくしたものというように、各製品のコンセプトにより大きな違いがある。モバイルメインに使うなら重量に焦点を絞り、1~1.2kgの軽いものを選びたい。現時点での最軽量はマウスコンピューターの「LuvBook X」で985g。次いで東芝の「dynabook R632」で、13型にもかかわらず1.1kgだ。ASUS Tekの「ZENBOOK UX21E」も11型で1.1kgを実現している。同製品の13型は1.3kgとちょっとだけ重い。
モバイル時の最重要項目
バッテリ-駆動時間
Ultrabookの定義では最低5時間以上とされているが、モバイルメインだと5時間では少々心もとない。できれば8時間以上駆動可能な製品を選びたいところだ。現行モデルのほとんどが8~9時間の駆動が可能だが、中でも最長はDELLの「XPS14 Ultrabook」でなんと11時間! しかし、重量が2.1kgと重いので、駆動時間重視にするのか持ち運びも考えて重量とのバランスを取るのか、どのシーンでUltrabookを使うことが多いのかを考えてチョイスしよう。例えば、電源が確保できるところで使うなら駆動時間は考えなくてもいいだろう。
スペックとコストのバランスを考えたい
価格
機能を抑えてコストパフォーマンスを重視した製品であれば7万円前後、高機能をセールスポイントにした製品は12~15万円と、製品ごとに大きな価格差がある。スペックを妥協せず製品を選ぶには、やはり10万円程度の予算がほしいところ。とくに今は新型のIvy Bridge搭載マシンが続々と発表されているため、旧型(Sandy Bridge)マシンが値下がっているので狙い目だ。6万円台前半で買えるマシンもある。旧型と言ってもまだ登場してから半年くらいしか経っていないし、今年に入ってから発売されたモデルもある。性能が大幅に劣るわけでもないので、自分の予算と相談のうえ決めよう。
この連載の記事
-
第4回
トピックス
Ultrabookを使いこなすためのショートカットを覚えよう! -
第3回
トピックス
究極の選択! Ultrabookは11型と13型どっちがいい? - この連載の一覧へ