このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

1セット約15万円から、PCや各種ソース機との接続が可能

DYNAUDIO、初のハイエンド無線スピーカー「Xeo」を公開

2012年06月25日 06時00分更新

文● ASCII.jp編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 DYNAUDIO JAPANは21日と22日、都内のショールーム“on and on”で、DYNAUDIO社のワイヤレススピーカー「Xeo」(シオ)を報道関係者および販売パートナーに公開した。DYNAUDIO(ディナウディオ)はデンマークに拠点を置くスピーカーメーカーで、DYNAUDIO JAPANはその輸入総代理店となる。

Xeo 3のグロスブラックモデル

 Xeoは、小型の送信機(トランスミッター)を使い、CDやPCなどで再生した楽曲を無線でアンプ内蔵スピーカーに飛ばせる。この種の製品は利便性を最優先とし、音質は二の次というものも少なくないが、Xeoは単品コンポーネントとしても十分な品質を確保している。

小型のXeo 3と、ダブルウーファーのXeo 5

 ブックシェルフ型の「Xeo 3」(2ウェイ2スピーカー)とフロアスタンディング型の「Xeo 5」(2ウェイ3スピーカー)の2種類が用意されている。

左がXeo 3、右がXeo 5のグロスホワイトモデル。ともに27mm径のソフトドームツイータを採用。ウーファは14.5cm径でMSP(ケイ酸マグネシウム・ポリマー)を使用。Xeo 5はダブルウーファーとなる

 すでに販売開始されている欧州での価格は2台のスピーカーにトランスミッター、リモコンなどを組み合わせた状態でそれぞれ1500ユーロ(約15万円)と2700ユーロ(約27万円)。国内での販売開始は9月で、価格もこれに準じる見込みだ。トランスミッターを省いたスピーカーのみの販売も計画している。

 デモで使用された製品の色はグロス調のブラックおよびホワイトだが、つや消しのブラック・ホワイトの投入も予定されているという。

 ワイヤレストランスミッター部分の入力端子はアナログ(RCAまたはミニジャック)、光デジタル角型、マイクロUSBの3系統が用意されている。デジタル入力は24bit/48kHzまで対応するが、これらの端子から入力した信号は、無線伝送される際にアナログ・デジタルともに16bit/48kHz品質のロスレスデータに変換される。USBバスパワー駆動にも対応するので、PCと接続する際には特に配線周りをシンプルにできる。

 なお伝送方式は無線LANではなく2.4GHz帯利用の独自方式だが、これはIPアドレスなどの設定なく容易に導入できる点を重視したものと考えられる。データの送信先(スピーカー)の選択は、対応するID(A~C)を切り替えるだけでいい。

 スピーカー内蔵アンプの音量調整やソースの切り替えはリモコン操作が可能。

 左右スピーカーの電源はコンセントからそれぞれ取る必要があるが、スピーカーケーブルとアンプを省略することができ、シンプルで自由度の高い設置が可能となる。スピーカーはトランスミッター1台につき最大で3セットまでペアリングでき、最大50mの伝送距離が確保されている。日本の住宅事情を考えるとあまりないかもしれないが、寝室やリビングなど複数の部屋に設置したXeoで聞くマルチルーム再生といった応用も可能だ。

DYNAUDIOグループCEOのウィルフリート・エーレンホルツ氏が来日してプレゼン

 スピーカーは一定時間無信号状態になると、自動的にスタンバイモードに入る。待機電力は0.6Wと省電力。内蔵のD級アンプはツィーター、ウーファーそれぞれ最大50W出力で、再生時の消費電力は4~76Wとなる。

背面。左右チャンネルの設定のほか受信するトランスミッターを選べる

 Xeo 3は48Hz~22kHz、Xeo 5は36Hz~22kHzまでの再生に対応。サイズ/重量はそれぞれ幅170×奥行き246~262×高さ281mm/6.4kg、幅170×奥行き260~275×922mm/16.7kg。トランスミッター部分は幅120×奥行き90×高さ32mm/148g。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中