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2年連続の女王戴冠なるか? 5年目のミクGTプロジェクト 第23回

マレーシアに届け! SUPER GTセパン戦は日本でも熱かった!

2012年06月24日 15時00分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部 写真●加藤智充、原 勝弘、編集部

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セパン後に放送されたミク生とイカ生をお届け

 劇的だったセパン戦から1週間後、6月18日に秋葉原のグッ鉄カフェにおいて、グッドスマイルレーシングの公開生放送が行なわれた。今回のテーマはセパン戦でのあの幕切れについて。ゲストドライバーは当事者の谷口選手と、Mirai Z4に初ポイントをもたらした岩手のスター・佐々木選手。片岡選手と番場選手はお休み(だが、二人ともニコ生はしっかり見ていたらしい)

心なしか、色が黒くなったようなチームの面々

レーシングミクサポーターズからは、晴香ちゃんとサキちゃんが!

 セパンでのファイナルラップについて、谷口選手から語られた真相は、給油時に燃料の吹きこぼしが思ったよりあったのかも、とのこと。セルフのガソリンスタンドで給油したことある人ならわかると思うが、満タンになったわけでもないのに、ガソリンが逆流してきて給油口周りが汚れてしまうという現象がある。これと同じようなことが起こったのではないか、ということだった。その逆流したガソリンの量が思ったより多かったため、ファイナルラップで尽きてしまったのである。非常に悔しい結果ではあったが、これほどまでにギリギリで勝負を賭けていたのだ。ニューモデルのマシンがくれば、ナイフのエッジを素手で掴むかのような戦いは減るに違いない。

ひとりテンションの高い鈴木代表。その理由は後述

Mirai Z4初ポイントを記念して、今回は4号車応援ドリンクがふるまわれた

ファイナルラップで止まってしまったときの心境を明かす谷口選手

初めてながらも、初ポイントを獲れた喜びと次戦への意気込みを語る佐々木選手

番場選手の追突に関する話題が出たときに、谷口選手のケータイに番場選手から着信が。すかさず切ると、今度は大橋監督や安藝社長のケータイに番場選手から着信があり、いわく「北海道でくしゃみが止まらないんですが」とのこと(笑)

 そう、2012年モデルの件もついに発表された。これまでは2011年モデルに対して2012年モデルの性能調整を課されていたが、バージョンアップをすることでようやく周りと同じ土俵に乗れるようになる。なお、ニューモデルと言っても、新車を買ってくるわけではなく、バージョンアップキットを組み込むことで2012年モデルと同等の性能にするのだ。ただし、アップデートをするのはミクZ4(0号車)だけで、Mirai Z4(4号車)はしばらくはお預け。

ついにZ4のアップデートが発表! 2011から変更されるパーツを興奮気味に語る鈴木代表と、「それ速くなるの~?」と疑いの眼差しの谷口選手。きっと速くなる! と信じてますよ

 このようにかなり重要な情報が飛び出したニコ生だったが、次回は7月のどこかになる。日程はまだ決まっていないが、SUGO戦前なので2012年モデルの詳細なども聞けるかもしれないぞ。楽しみに待っていよう。

6月11日&19日には
セパン戦を振り返るイカ生を実施!

文●ぶちょ~(電アスレース部)

 一方のイカちゃんチームだが、決勝翌日の月曜にはドライバー2人を迎えて、19日には小藤さんと山岸選手によるイカ生が2週連続で行なわれ、セパン戦を振り返った。

 それらの話を総合すると、セパン戦はイカちゃんにとって恵まれた晴天の決勝。しかし、タイヤと車体とのマッチングはまだ煮詰め切れていなかったため、予選・決勝ともに13位に沈んだ。

 もともと予選で10位以内に入る(スーパーラップに進出する)と、そこで使ったタイヤのまま決勝を走らなければならないため、イカちゃんチームとしては予選13位は戦略的にまずまずの好位置だったそうだ。

 ところが計算外だったのが、先の「インパクトレンチ事件」。小藤さんによると、決勝当日までまったく予兆はなく、ピットイン直前に一度空回しして、「さぁ取りかかるぞ」とセットしてパワーをかけた瞬間、芯がポッキリ逝ったらしい。

 これが日本国内のサーキットであれば、予備のレンチも持ち込んでいるのだが、ここは海外・マレーシアのセパン。少しでも渡航の荷物を減らすため、インパクトレンチも左右の2セットしか持ち込んでいなかった。しかも、事前に壊れたことが分かっていれば、1セットで効率的にタイヤ交換するフォーメーションが組めたのだが、2セット使うつもりでいたためにタイムロスが大きくなってしまったという(40秒のタイムロス)。

 ちなみに、小藤さんがタイヤ交換を担当していた頃には、決勝当日だけ使うように、ピカピカに磨き込んで他人には絶対使わせない、自分専用のレンチを1つ用意していたという貴重なエピソードも披露された。

 このロスがなければ、あるいは10位以内も狙えたくらい順調に(といってもトップチームとは1周あたり1~1.5秒差あるが)周回を重ねていただけに、悔やんでも悔やみきれない。しかし、このチームはファンともども前向きで、鈴鹿戦まで2回の合同テストにも積極的に参加してタイヤとのマッチングを煮詰め、スポンサー企業が多く集まる鈴鹿戦で一矢報いると誓いを新たにしていた。

決勝翌日という、ドライバーは日本に帰国したばかりの月曜に行なわれたイカ生の様子。イカティもイカ兄さんも、ピットでのトラブルを除けばむしろ手応えを感じて帰ってきたようで、表情は明るかった

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