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速くて便利! 実測でわかるモバイルデータ通信 第19回

小型・軽量でなにより安い! ドコモの新型Xiルーター「L-04D」

2012年06月21日 12時00分更新

文● 正田拓也

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先週末に開催された「夏のASCIIフェス2012」会場にて。イベント真っ最中の秋葉原の休日でも、十分な速度で通信できた

先週末に開催された「夏のASCIIフェス2012」会場にて。イベント真っ最中の秋葉原の休日でも、十分な速度で通信できた

 NTTドコモから、新しいXiモバイルルーター「L-04D」が6月14日に発売された。ドコモオンラインショップの価格は1万7640円で、ほかのXiルーターよりも安い。Xiのモバイルルーターとして最初に登場し、今でも多くのユーザーに愛用されている「L-09C」と同じLGエレクトロニクス製である本機を速攻でチェックしてみた。

重量は89g 軽く、小さくなってスマートに使える

コンパクトサイズになったXiルーター「L-04D」。右は「L-09C」とのサイズ比較

 L-04Dの特徴をひとことで言えば、軽く、小さくなったこと。本体のサイズは幅90×奥行き12.6×高さ62mmで重さは89g。従来機種となるL-09Cは大きめのスマートフォンを持ち歩くほど大きく重い156gという端末だった。L-09Cを喫茶店のテーブルに置いておくと、その大きさからなんとなく違和感を覚える印象だったが、新しいL-04Dならばそう感じることはない。

背面も同色になっている

背面も同色になっている

 しかも、L-04Dではカラーバリエーションがレッドとホワイトの2色となった。レッドは深い色あいで、男女ともに受け入れられる上品な赤。上部はブラックになっており、その中にドットマトリクスディスプレーが内蔵され、状態を詳しく表示してくれる。

通信容量などもディスプレーに表示される

通信容量などもディスプレーに表示される

 L-04Dで便利なのが通信量の表示。Xiのデータ通信は本来通信量に上限があり、現在のキャンペーン期間が終わる2012年10月以降は月間7GB、または3GBを超えると128kbpsに速度が落ちる。追加料金を払えば高速通信が可能となるが、できれば上限内に収めておきたいので、通信量を把握できることは重要な機能なのだ。

 そのほかの機能はL-09Cと同等だ。ディスプレーでひと目で回線の状態がわかり、現在LTEの通信なのか3Gの通信なのかがすぐわかる。このルーターを経由してネットに接続しているクライアントの数もこのディスプレーに表示される。

機能はシンプル バッテリー容量もダウンサイジング

 反対に省略されたものもある。L-09CではmicroSDカードを挿入してネットワーク経由で利用するストレージの機能があったが、L-04Dにはこの機能は搭載しない。あれば便利だが、クラウドのストレージサービスが発達した今、必要性が低い機能かもしれない。

面のフタを外すとバッテリーが見える

面のフタを外すとバッテリーが見える

バッテリーの容量は1650mAh

バッテリーの容量は1650mAh

 また、大幅なダウンサイジングの結果、バッテリー容量が小さくなっている。L-09Cが2700mAhとひときわ大きなバッテリーを積んでいるのに対して、L-04Dでは1650mAhと小さくなっている。そのため、連続通信時間はLTE通信時で4時間と、L-09Cの6時間から少なくなっている。

 しかし、モバイルで丸一日連続して通信することはまれな人も多いはず。むしろ、そういう場面ならば電源を借りたり、モバイルバッテリーを携行するなどの方法もある。常に156gを持ち歩くよりも、普段は89gに収まっていたほうがありがたいことも多い。

 また、L-04Dは通信をしなければ自動で無線LANをオフする設定があり、待機時のバッテリー消費も少ない。本体の電源が切れるわけではないため、電源ボタンをワンタッチすればすぐに現在の電波状況を確認できる。無線LANをオンにしたい場合は、無線LANのアンテナのマークのボタンを長押しするだけ。通信が終わったら長押しして手動でオフにすることも可能だ。

 バッテリー容量が少なくなったL-04Dだが、数日間使ってみたところでは、筆者の使い方では丸一日持ち歩いても電池切れには至らなかった。

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