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「HP t410 All-in-One Smart Zero Client(t410 AiO)」

世界初!PoEで18.5インチ液晶も動作するシンクライアント

2012年06月18日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 6月15日、日本ヒューレット・パッカードは18.5インチ液晶を搭載しながらPoE(Power over Ethernet)給電のみで動作するディスプレイ一体型シンクライアント「HP t410 All-in-One Smart Zero Client」(t410 AiO)を発表した。

PoE給電のディスプレイ一体型シンクライアント「HP t410 All-in-One Smart Zero Client」

 t410 AiOは、Citrix ICA 12(with HDX)やRDP 7.1(with RemoteFX)、VMware PCoIP(Teradici Optimized)など主要な画面転送プロトコルをサポートすることで、さまざまなクライアント仮想化環境に対応。画面転送に専用DSPチップ「Texas Instruments TMS320C674x」を搭載し、画面の描画をチップ上でハードウェア処理するため、リッチコンテンツの再生においても優れたパフォーマンスを発揮するという。

「HP t410 All-in-One Smart Zero Client」のハードウェアスペック

 また、米3Mと共同開発した光利用効率改善性の高い「LCD光学フィルム」を利用したディスプレイを採用。通常は拡散する光をユーザーの方に向け、さらにLCDパネル内に吸収される光を再利用するなどの工夫で、バックライトの光を効率よく利用できる仕組みを持つ。これにより、稼働時に必要な電力は13W未満という、超消費電力を実現した。この結果、LANケーブルで給電を行なうPoEの規格の中でも、低消費電力の端末向けであり普及の度合いの高い、「IEEE802.3af」の供給電力(12.95W)で動作可能となっている。そのため、PoE給電のIP電話を使う環境があれば、そのままt410 AiOへの給電も可能になる。

PoEでディスプレイも動作するのがt410 AiOの大きな特徴だ

 本体だけであればPoE給電で動作するシンクライアントは以前よりあるが、ディスプレイも含めてPoEで動作するシンクライアントは、本製品が世界初だという。

 t410 AiOの予定価格は3万5000円で、販売開始は7月下旬、出荷開始が8月中旬の予定だ。

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