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日本のスマートフォンはウィルコムW-ZERO3が盛り上げた

DIGNO DUAL発売記念座談会「マジ長いウィルコムのスマホ歴」

2012年06月25日 11時00分更新

文● 林 佑樹 撮影● 住川奈津、モデル● 相川夏海

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スマホといえばウィルコム!の理由

金子 6月21日、ウィルコムから、Android端末「DIGNO DUAL WX04K(以下、DIGNO DUAL)」がでました。ウィルコムには「だれとでも定額」など音声通話サービスに力を入れ続けている印象がありますが、実はスマホをやるのは初めてではないですよね。

ASCII.jp編集部 金子。スマホユーザーだが、他3名のガチスマホ担当とは異なり、カジュアル路線

岡本 有名なのはW-ZERO3。2005年に発売されたもの。

林 スライド式キーボード!!

末岡 ガラスマの先駆け!!

岡本 日本でソフトバンクモバイルからiPhoneが出たのが2008年だけど、その3年も前に日本独自のスマートフォンが花開いていたのだ!!

末岡 スマホの老舗はウィルコム。これ、ちゃんとわかってほしいなぁ。

金子 どんだけ好きなんすか(笑)

編註:末岡とライター・林は、ASCII.jp内屈指のウィルコム好きで、「スマートな」理由をつけて、スマホレビューにウィルコム製フィーチャーフォンをねじ込むほどなのだ。

岡本 当時のIT好きは、みんな買ったんじゃないの?

末岡 欲しかったけど、お金がなくて買えませんでした。

林 原稿の〆切を忘れた振りして並んでたら、前に編集さんがいたよ。

2005年に登場したW-ZERO3。アウトカメラにハードウェアキーボード、感圧式タッチパネルを備える。ウィルコムのスマホヒストリーはこの1台から始まった

末岡 W-ZERO3みたいなタッチスクリーン型端末で電話するのも、いまじゃあたり前だよね。スライド式キーボードもあるし。

ASCII.jp編集部 岡本。スマホ担当デスク。2台持ちがデフォルトの男

林 タッチパネルで電話ですもん。当時は前衛的でしたね。

岡本 大きさでいったらGalaxy NOTEのほうが大きいし。最新機種と比べれば確かに分厚いけど。

末岡 バッテリーは1500mA。当時としてはがんばっていた。

林 そのあと、いろいろでましたよね。「es(W-ZERO3[es])」とか。

末岡 そうですね、W-ZERO3シリーズが、けっこう続いた。

岡本 アドエス(Advanced/W-ZERO3 [es])が出て……。

末岡 俺、アドエスから買ったんですよね。

W-ZERO3 [es]。テンキー+スライド式キーボード。W-ZERO3よりもコンパクトになった。もちろん感圧式タッチパネルを搭載

Advanced/W-ZERO3[es]。W-ZERO3[es]をスペックアップさせるとともに、さらにコンパクトにしたモデルで、いまだに愛用者を見かける

岡本 W-ZERO3はカスタマイズして使うのがあたり前で、スペック面でもいろいろ改善の余地があったけど、野心的な端末だったよね。

ASCII.jp編集部 末岡。スマホ&レース担当でウィルコム好き。サーキットでの連絡は常にウィルコム+スマホに2台体勢

林 実験場だった。今思うと。

末岡 これでいろいろな意見を聞いて、esがでて、さらに、もっとスリムになったアドエスがでた。

岡本 みんな、これをいろいろ活用したわけですよ。今だとあたり前だけど、アウトカメラで写真を撮って、mixiに投稿だとか。

末岡 かわいい子だったんだよ!あと、当時はけっこうウィルコムはデータ通信速いほうでしたよね。

末岡 それもあって、途中で京ぽん2を買って、その流れでアドエス買ったんですよ。

京ぽん2こと、WX310K。W-ZERO3と同じく2005年に発売。フルブラウザーを搭載し、Flash再生、ドキュメントビューワーなどを備えたロングセラー端末。2008年夏までカタログに掲載されていたほど

HYBRID W-ZERO3。ストレート型でスライド式テンキーと搭載。シャープ製で、ウィルコムのスマホ展開は本端末以降、DIGNO DUALまで沈黙を続けることになる。PHS回線+3G回線というDIGNO DUALに続く形を作った端末だ

ライター・林 佑樹。ガジェット大好きミドル。スマホ×2とイエデンワを持ち歩く

林 みんな、テザリングのアプリ入れてましたよね。

金子そんな前から、テザリングできたんですか?

林 ハイブリさん(HYBRID W-ZERO3)の時点でもうやってましたね。

末岡アドエスの時もアプリで行けたと思ったけど。データ通信が定額だったから、いろいろ活用できた。

岡本 そうそう、ウィルコムのスマホはパケット定額。ウィルコムといえば定額だよね。

金子そうか、通信料金はスマホのほうが安かったと。

岡本W-SIM(ウィルコムSIM)ですしね。W-SIMの差替えで複数端末を使えるという。いやぁ、思い出すとウィルコムってスゴイ攻めてたんだね。

末岡 先に行きすぎていたんですよね、ウィルコムは。ようやく時代と足並みをそろえることができたのが、今年。W-ZERO3シリーズのノウハウを持って、Androidが普通に使えると判断したから……。

林 いよいよAndroidと。

岡本 「DIGNO DUAL WX04K」ですよ!!われわれはこういう、ウィルコムのスマートフォンに期待してきたのです。

現役JDモデル・ライターがウィルコムのスマホを振り返る!!

ふ~ん、これが「W-ZERO3」ですか。思ったよりも分厚いけど、タッチパネルとタッチペン操作もできる。カメラもあるし、あまり今の端末と違いないですよね。アイコンが小さくてすごく押しにくいけど

ウィルコムは時代の最先端を行っていた?

 2005年の終わり、約7年前にはすでにスマホの先駆け「W-ZERO3」という端末が出ていたということなのですが……。そんなに前からこんなスマホチックな機種があったなんて!タッチスクリーンやハードウェアキーも搭載されていたということは、時代の最先端を行なっていたんですね、ウィルコムさん。むしろ行きすぎじゃないかと(笑)。

 7年前となると、当時小学6年生の私は当然のことながら携帯電話なんか持っていないわけで。歴史については私の知らないことがほとんどですが、でもちゃんとたどっていくと深い歴史があったんだなあと、少し感動。ということは、ASCII.jpのおっさ……お兄さんたちは、そんなころからスマホを触ってたんですね。詳しいわけだ(笑)。

相川夏海●JK時代はASCII.jpでモデルとしてスマホ記事中心に出没。看護師を目指すJDになってからは、なぜかライター見習いに。看護の授業で寝た人を起こす練習をしまくった結果、腕がたくましくなりすぎているのが最近の悩みらしい。



(次ページ、「「DIGNO DUAL WX04K」をニヤニヤ眺める集団」に続く)


 

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