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毎分2119ツイート—Twitter上のWWDCの盛り上がりを分析

2012年06月15日 22時00分更新

文● 鈴木淳也(Junya Suzuki)

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 6月11日(米国時間)よりスタートしたアップルの開発者会議「WWDC」(World Wide Developer Conference)。初日の基調講演ではMacBook Air/Proシリーズ新製品や次期OS Xの「Mountaion Lion」、そして「iOS 6」に関する話題が飛び出し、盛り上がったことだろう。この基調講演の模様は、各メディアによる実況(Live Blogging)によって世界中のユーザーにリアルタイム配信され、サンフランシスコ現地の開発者だけでなく、世界中のユーザーが反応を示した。

 そのWWDC基調講演について、Simply MeasuredがTwitter上における個々のトピックに関する盛り上がりを集計・分析したデータが話題になっている。Simply MeasuredはSNSでのユーザー動向を分析して可視化する調査会社だが、今回はTwitterと同サービスで「#WWDC」のハッシュタグでの投稿内容を分析し、どの時間帯でどの話題が盛り上がったかをグラフ形式でまとめている。

「#WWDC」ハッシュタグでのトピック別ツイート数集計(出典:Simply Measured)

 調査方法は、「#WWDC」のハッシュタグが付いている投稿を集め、各時間帯ごとに切り分け、その投稿がどの話題のものなのかをキーワード抽出で分類。これを折れ線グラフの形で投稿数と時間を軸に推移をまとめ、さらにキーワード数の集計結果をまとめているというもの(データはこちらのページで参照できる)。

 最もキーワードの投稿数が多かったのは「iOS」で18%、次が「MacBook」で15%、3番目が「Lion」で6%となっている。「Lion」はコンビネーション的に「Mountain Lion」のキーワードも含んでいるが、WWDCの主要トピックの1つでありながら、思ったほど話題にのぼらなかったようだ。実際、「Retina」などのキーワードもほぼ同じ割合でランキングに位置しており、OSそのものの話題性にはやや欠いた印象かもしれない。

 また、単位時間あたりのツイートをすべて加算したのが灰色の領域で、最も盛り上がった時間帯は、新型MacBookが発表された冒頭の40分間だ。MacBookに関する投稿はここでピークを迎え、以後は全体に減少傾向になっている。

 再び盛り上がりを見せるのは「iOS」に関するパートで、まず「Facebook」に関する話題で投稿数が増え、次に新「Maps」の発表で一気に投稿数が増えている。このほか盛り上がった時間帯としては、基調講演開始前後の20分ほどと、最後にCEOのティム・クック(Tim Cook)氏が登場してイベントのまとめをやった時間帯だ。おそらく後者については「One more thing……」を期待したのだろう。

 Simply Measuredではこのほか、今回発表がなかったにもかかわらず(さらには発表の可能性が低いと指摘されていたにもかかわらず)、「iPhone」というキーワードが投稿全体の5%を占めていた点にも言及している。それだけ期待が大きかったということだろう。また「#WWDC」での投稿数は、1分間あたり平均2119ツイートで、新型MacBook登場時のピークは1万ツイート近くまで急上昇している。


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