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7月登場の「OS X Mountain Lion」、今秋の「iOS 6」概要がついに発表

「WWDC 2012」基調講演レポート(後編)

2012年06月13日 22時00分更新

文● 鈴木淳也(Junya Suzuki)

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iOSと同等の機能を追加、iCloud対応が顕著な
「OS X Mountain Lion」

 まずiOSで身近だった「Reminders」(リマインダー)、「Notes」(メモ)、「Messages」(iMessage、メッセージ)といったアプリがOS X Mountain Lionにも搭載される。さらに、iCloudを介してほかのMacやiOSデバイスとの連携が容易になっているなど、「OSのモバイル化」「クラウド対応」が顕著だ。iCloudを介したファイル同期が常に行なわれたりと、デバイス非依存化が進んでいる。

「OS X Mountain Lion」は、iOS化がさらに進んだ点が特徴だ。「Back to Mac」の最新機能として「Reminders」「Notes」「Messages」など、iOSでおなじみのアプリ/機能のOS X版が登場する

Messagesは複数のIMサービスを束ねることが可能で、同じ人物をキーに好きなサービスを選べる

iCloudのアイコンが中心にあることから分かるように、すべてのアプリケーションはiCloudを介した連携や同期が可能だ。これはMountain Lionでさらに顕著になる

Documents in the Cloudでは、iCloud上に共有フォルダーのようなものを用意して、そこにファイルをドラッグ&ドロップするだけで複数デバイスでファイル同期が可能

通知メッセージを一覧参照できる「Notifications」

 また、「Notifications」(Notifications Center、通知センター)というiOS同様の機能がOS Xに包含され、すべての通知メッセージを一覧参照できるようになった。メッセージは画面端に適時アップデート情報としてポップアップしてくるが、たとえばプレゼンテーションの最中などに表示されないよう、一時的にスイッチでオフにすることも可能だ。

Back to Macを象徴する機能その2が「Notifications」。これまでアプリケーションごとにポップアップしていたメッセージをOSがひとつに束ね、集中管理できるようになる。TwitterのMention(メンション)やFacebookのアップデートもここに出現し、専用アプリケーションやウェブブラウザーを開かずにその場で直接返事が可能

 このほかDictation(音声入力)や、Twitter、Facebookなどのウェブサービスアカウントの一括管理によるシングルサインオンの実装など、使い勝手の向上を目指している様子がうかがえる。特に、TwitterとFacebookとの親和性は強化されており、あらゆる場面でツイートやウォールへの投稿が可能など、「専用クライアントいらず」といった体裁だ。

SNSを含む複数のウェブサービスのアカウントのログイン情報を集中管理できる。この傾向は最新のWindows 8などにもみられる

Dictation(音声入力)をデフォルトでサポート。ウェブブラウザーのような標準アプリケーションだけでなく、サードパーティ製アプリケーションからも利用できる

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