“電アス・ゲーム部 第1回”は、先日開催されたE3について語り合ったぞ!
米国ロサンゼルスで毎年開催される“Electronic Entertainment Expo”(以下E3)。コンピューターゲーム関連では世界最大規模のトレードショー。今年は現地時間の6月5日~7日まで開催。開催と前後して各社のカンファレンスも実施され、マイクロソフト、エレクトロニック・アーツ、ユービーアイソフト、SCE、そして任天堂などが発表を実施した。
毎年各社からハード・ソフトともに重要な発表が目白押しだが、注目のWii Uや人気タイトルなどは実際のところどうだったのか? 開場の熱気もまだ冷めない状態。取材帰りの編集者を交えて、電撃オンライン、週刊アスキー、ASCII.jpの各編集部がその内容や見どころについて語り合ったぞ!
E3と東京ゲームショウの違いは?
ASCII.jp じゃ、まあE3と日本のゲーム関連イベントの違いから……。
電撃オンライン 受付が全員外国人!
週刊アスキー そこからですか?(笑)。僕は今回初めてE3に行ったんですけれど、東京ゲームショウ(以下: TGS)と大きく違うと感じた点は、やたらリアクションが派手なところ。国民性の違いなのか、色々なところで「WAO!」という歓声が上がっていた。
電撃オンライン E3は基本、メーカー関係者やメディアのみが入場可能なイベント。それなのに、至る所で拍手が巻き起こってたりする。業界関係者が率先して楽しもうと思っている感じ。開場5分前に歓声が上がったりとか……。
ASCII.jp 自主的にカウントダウンが始まったりとかね。
週刊アスキー そういうノリは国内のイベントでは中々ないものですからね。
電撃オンライン あと、注目のタイトルはブースで一般出展されていないケースが多い。
ASCII.jp 確かに。特定のメディアにしか出展タイトルを見せないクローズドがとにかく多いよね。クローズドのものは、クリエイターによるプレゼンがあったり、インタビューができたりするから、仕方がないこともあるんだけど。
電撃オンライン 裏話的なものだと、プレスセンターでPCを放置しておくと結構盗まれる(笑)。あと、周りがフランクな人たちばかりなのでよく話しかけられる、といったことが多い。
ASCII.jp ブースにお金をかけていると感じるよね。特に海外メーカーの注力度合いは半端ない。
週刊アスキー 国内のイベントは年々規模が縮小している感があるなかで、E3はまだまだ元気があるなと思えますね。
ASCII.jp それでも今年のE3は入場者数が前年に比べて2000人ほど減少したらしいですね。これは何が原因だと思う?
電撃オンライン やはりニューハードの発表が「Wii U」しかなかったからじゃないかな。ほかのハード関連の発表に関しても想定内に収まったし、事前に盛り上がれるような話題も今年はそれほど多くはなかった。
週刊アスキー 米国で人気の高いMicrosoft(Xbox 360)関連の大きな発表もなかったですからね。そういう点も影響しているんでしょう。
電撃オンライン あとはスマートフォンやタブレット用のゲームが増えて行くなかで、コンシューマ機への依存度が以前より低くなっていることも要因かも。
ASCII.jp プレイスタイルの変化もある。まとまった時間で遊ぶスタイルから、細切れの時間でゲームをするという人が多くなってきたという話は現地でもよく聞いたし、メーカーサイドもそれは認識しているようだった。
週刊アスキー GREEが出展してましたよね。ゲームそのものが遊びやすいのか、そこそこ盛況だったような感じでしたけど。
電撃オンライン そうかなぁ? E3はあくまでコンシューマゲームの祭典だから、会場全体から見れば注目度は低かったと思う。また今後これらがメインストリームになっていくとは、まだ判断できなかったな。
ASCII.jp とはいえ、スマートフォン用のゲームを出展しているメーカーもあったし、今後はその勢力図に多少の変化は起きるかもしれないね。
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