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カラーA4機「HP LaserJet Enterprise 500 MFP M525dn」など2機種

HP、ジョブ暗号化やIPsecなどセキュリティ充実の複合機

2012年06月12日 09時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 6月11日、日本ヒューレット・パッカードは企業向けのレーザー複合機「HP LaserJet MFP」シリーズの新製品、モノクロA4機「HP LaserJet Enterprise 500 MFP M525dn」とカラーA4機「HP LaserJet Enterprise 500 Color MFP M575dn」を発表した。

カラーA4複合機「HP LaserJet Enterprise 500 Color MFP M575dn」。8インチ(640×480ドット)のカラータッチスクリーンを搭載しており、スキャン画像のプレビュー/編集なども行なえる、

 モノクロ機の印刷速度は毎分40枚で、給紙容量は標準600枚/最大1600枚。カラー機は、印刷速度が毎分30枚(モノクロ・カラーとも)で、給紙容量は標準350枚/最大850枚。利用時に気になるカラー印刷のコストは、14.7円/枚となっている。

 どちらも、プリンタドライバーのインストールなどが不要で、割り当てたメールアドレスに画像やPDF、オフィス文書などを送信するだけで印刷が行なわれる「HP ePrint」、に対応。また、インターネットやローカル無線LANに接続したiOS/Android端末からWebページやファイルなどが印刷可能な「HP ePrint Home & Biz」、iPhoneやiPadから印刷できる「AirPrint」、iOS/Android端末からGmailやGoogle Docsの印刷が可能な「Google Cloud Print」など、モバイル端末からの印刷機能が充実している点が特徴の1つだ。

モノクロA4複合機「HP LaserJet Enterprise 500 MFP M525dn」。両機種とも、大容量給紙トレイ、高さ調整用のキャビネットが用意される

 もう1つの大きな特徴は、セキュリティ機能の充実だ。PCから印刷する場合、PCにインストールされたプリンタドライバ上で印刷データが暗号化されるほか、PCとプリンタ間の通信はIPsecで暗号化される。さらに、PC側で設定した4桁のPINをプリンタ上で入力しないと印刷が行なわれない「PIN入力機能」、Active Directoryやカード認証ソリューションとの連携機能も搭載する。

 HPでは、2010年より企業向けレーザープリンターには共通のファームウェア「HP Future Smartファームウェア」(FSFW)を用意している。1年ごとにメジャーリリースを行なうほか、その間にはバグフィックスなどのためにService Packを提供する。新製品で搭載された新機能は、以前にリリースされたFSFW搭載機種でも有効になる。今回の新製品2機種が搭載するのは「HP Future Smart 2ファームウェア」で、タッチパネル上で全ての操作が行えるよう、主にユーザーインターフェースの改善がなされている。

 価格(税込)は、HP LaserJet Enterprise 500 MFP M525dnが18万8790円、HP LaserJet Enterprise 500 Color MFP M575dnが31万2900円。どちらも販売開始日は6月14日だ。

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