このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第254回

ミラーレス一眼で黒猫をカッコよく撮る!

2012年06月08日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

黒猫を撮るベストな環境は曇り空

 もうひとつ黒猫を見つけたときに気をつけたいのが日差しや明るさ。

 塀の上にいる黒猫を撮ってみた。いい感じに黒猫なのがわかる。ちょっとワイルドで、斜め後ろから日差しが当たってるから陰影もあるし。

塀の上で様子を伺う黒猫の図。高いところにいたので腕を伸ばしてモニターを見ながら撮ってみた。黒猫の黒さが際立つように、-0.7の露出補正をかけてある。マメな露出補正は大事(2012年5月 オリンパス OM-D E-M5)

塀の上で様子を伺う黒猫の図。高いところにいたので腕を伸ばしてモニターを見ながら撮ってみた。黒猫の黒さが際立つように、-0.7の露出補正をかけてある。マメな露出補正は大事(2012年5月 オリンパス OM-D E-M5)

 逃げないっぽいので、ぐぐっと近づいて下から見上げてみると、日差しが全体にあたって黒猫だと思ってたらこげ茶猫だった、みたいな。実際に外で出会う黒猫って、なんだかんだいって雑種なので真っ黒じゃないんだよね。日差しがあたると縞々が隠れてたりするし。

 こういうとき、マイナスの露出補正をかけて黒をぎゅっと締めてやるといいのだが、このケースでそれをやると、日陰になってる目と口元が暗く写っちゃう。悩ましいところなのだ。

あまりに日差しが強いと黒猫っぽさが弱まっちゃうのは難しいところ。細い目でキッと睨んでます。なぜか両耳に去勢済みを示す切り欠きがあり、そこから漏れた日差しが耳を照らしてるのがまたよい(2012年5月 オリンパス OM-D E-M5)

あまりに日差しが強いと黒猫っぽさが弱まっちゃうのは難しいところ。細い目でキッと睨んでます。なぜか両耳に去勢済みを示す切り欠きがあり、そこから漏れた日差しが耳を照らしてるのがまたよい(2012年5月 オリンパス OM-D E-M5)

 黒猫をより黒く撮るのなら、日差しが当たってない方が簡単。曇っているとか日陰にいてくれるとか。前ページの冒頭写真はそんな曇った日の黒猫。

 さて、最後は最初のと同じくモノクロ写真。

 黒猫の黒さをぎゅっと締めて、キリッとした黒猫らしい写真にするにはモノクロ化ってけっこう有効なのだ。それだけでずいぶんとカッコよくなるのである。お試しあれ。

わざとコントラストを高めにしたモノクロ写真に仕上げてみた。そうすると黒猫のキリッという感じが出るのだ(2012年5月 オリンパス OM-D E-M5)

わざとコントラストを高めにしたモノクロ写真に仕上げてみた。そうすると黒猫のキリッという感じが出るのだ(2012年5月 オリンパス OM-D E-M5)

■Amazon.co.jpで購入


筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイ ン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを探す日々。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン