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日本法人のマーケ担当4人がリレーで製品やサービスを説明

シトリックス、Synergy 2012の新製品をまるまる披露

2012年06月01日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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5月31日、シトリックスシステムズジャパンは、先頃米国で行なわれたプライベートイベント「Citrix Synergy 2012」で発表された内容についての国内説明会を開催した。日本法人のマーケティング担当者4人が大量に投入された製品について交代で紹介した。

モバイル対応をますます強化

 今年のCitrix Synergy 2012は5月9日に開催され、マーク・テンプルトンCEOの基調講演の模様はすでにレポート済みだ(参考記事:「新製品よりワークスタイルの変革を目指すシトリックス」。基本はVDIやアプリケーション配信関連の「モバイルワークスタイル」とクラウドの構築や運用を実現する「クラウドサービス」に大別されている。ここでは注目の製品やサービスを取り上げよう。

 モバイルワークスタイルの分野では、iPad用のHD対応ビデオカンファレンス「GoToMeeting HDFaces for iPad」、「GoToAssist」のAndroid/iPad版、エンタープライズ版のソーシャルコラボレーション「PODIO」、企業向けのファイル共有「Share File with StorageZones」などが新製品として投入された。「Share File with StorageZonesを利用すれば、ユーザーがデータの保存先を指定できる。ユーザーに近い場所に置くことも可能だ」(シトリックスシステムズジャパン マーケティング本部 本部長 伊藤 利昭氏)とのこと。インフラ系にとどまらず、アプリケーション分野を拡充しているのが大きなポイントだ。

シトリックスシステムズジャパン マーケティング本部 本部長 伊藤 利昭氏

 また、PC以外も含めたさまざまなデバイスを、各種アプリケーションやデータに安全にアクセスさせるための「ユニファイドストア」である「Cloud Gateway」がバージョンアップ。ネイティブなHTML5やiOS/Androidに対応したほか、シングルサインオンやリモートワイプも可能になった。こちらは7月に投入される予定。

アプリケーションの入り口となるユニファイドストア「Cloud Gateway 2」

 オールインワン型のVDIパッケージである「VDI-in-a-Box」も拡張され、フルVDIを提供するXenDesktopへのアップグレードに対応。ユーザー自身のパーソナライズに対応するPersonal Vdiskも、VDI-in-a-Boxに統合される予定となっている。

XenDesktopから遠隔PCにリモートアクセス

 さまざまな配信方法が選べるXenDesktopでは、新たに「Remote PC」というオプションが追加され、各種デバイスからオフィスにあるPCにピアツーピアでリモートアクセスできるようになった。サーバーやストレージなどの構築なしにセットアップできる。PCの持ち出しが禁止されている場合などに効果を発揮するという。

 また、HDXにも拡張が施され、VDI環境においてもフルスクリーンの3Dグラフィックを美しく表示する「ディープコンプレッションCODEC」をサポート。帯域負荷やハードウェアコストも大きく低減された。イベントでも話題になったHDXをハードウェア処理するシンクライアントに関しても言及された。さらに仮想デスクトップからの印刷に関しても、データを手元にダウンロードせず、「Universal Print Server」経由で出力することが可能になった。

XenDesktopの配信に「Remote PC」が追加Universal Print Serverにより仮想化環境での印刷を効率的に

 オフラインでの動作も可能なクライアントハイパーバイザーであるCitrix XenClientには、企業全体への展開を前提とした「Enterprise Edition」が追加された。

Apache Software Foundationに寄贈されるCloudStack

 一方、クラウドサービスの分野に関しては、既報の通り、CloudStackがApache Software Foundationに寄贈され、名称やライセンスも変更された。Amazonスタイルのクラウドサービスを容易に構築できるクラウドソフトウェアとして、パブリッククラウドの領域で展開される。すでに100以上のクラウド事業者が採用しており、日本ではIDCフロンティアほか、NTTコミュニケーションズの「Cloud N」で採用済みとなっている。

 Cloud.comの買収や寄贈を経て、CloudStack.orgのアクセス数やダウンロード数、コミュニティメンバーも大きく拡大。「Apache Software Foundationの他のプロジェクトと密に連携する予定」(プロダクトマーケティング ソリューション マーケティング マネージャー 北瀬 公彦氏)とのことで、Hadoopなどとの連携も期待される。

 一方で、シトリックスのCloudStackはApache CloudStackをベースにした最初の商用版として「Citrix CloudPlatform powered by Apache CloudStack」と名称変更される。ハイパーバイザーである「XenServer Advanced Edition」を包含しつつ、NetScalerとの連携も可能だ。

Apache CloudStackをベースにした最初の商用版「Citrix CloudPlatform powered by Apache CloudStack」

 その他、クラウド間の透過的な接続を可能にする「CloudBridge」の最新版、AWSと連携する「NetScaler 10」、そしてクラウドスタイルのサービスオーケストレーションを提供する統合的なアーキテクチャとしての「Project Avalon」に関しても言及された。これらの製品やサービスは、日本でも逐一投入されることになるだろう。

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