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「お客様窓口」に学ぶ企業SNS運営の鉄則 (3/3)

2012年06月01日 10時00分更新

文●小池 勉/コンテンツブレイン

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定期的な効果測定で会社の顔を見つめなおす

 企業SNSを長く続けていると、行きづまったり方針変更に迫られたりすることもあります。したがって、発言内容や数について継続的にウォッチしなくてはいけません。

 私の場合は、1週間単位で以下のような総評を作成しています。

 このようにカテゴリーごとに傾向を分析し、「1週間どのようなつぶやきをしたらユーザーの反応があったか」、「自社サイトへ効果的に誘引できたか」を検証してみることが重要です。

 そしてこの総評を基にして毎週分析し、次週の対策を考えるわけです。「ユーザーの反応が良かったカテゴリーの発言を増やす」という方針もあるでしょうし、逆に「反応が悪かったとしても、会社として訴求したいカテゴリーだから、継続して発言していく」という方針もあるでしょう。

 いずれにせよ、企業SNSではユーザーの反応が具体的な数字で見えやすいので、効果測定をしながら運用を続けていくことが非常に重要になります。継続的に評価していくことで、数カ月で効果が改善されたクライアントもあります。

 企業SNSを継続して運用するのは、非常に手間と時間がかかります。また、自社サイトなどのWebコンテンツに比べて、炎上などのリスクも伴います。次回は、効率的に企業SNSを運用するための体制づくり、リスクヘッジについてお話したいと思います。


著者:小池 勉(こいけ・つとむ)

株式会社コンテンツブレイン 代表取締役。Webマーケティングプランナー。家電、自動車からアパレル、食品、ブライダル、クレジットカード、PCメーカー、部品メーカーまでさまざまなジャンルのサイトプランニングを数多く手掛ける。またWebにおけるCRM戦略の立案、アイトラッキングを活用したWebコミュニケーション効率化なども行なっている。


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