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用途を選ばず、長~く使えるマシンをIvy Bridgeで組む!

2012年06月02日 12時00分更新

文● 藤田 忠

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2つのビデオカード搭載時の性能をチェック

 ASCII.jpオススメ構成に各ビデオカードを搭載して、どのくらい3D性能や消費電力に差が出るかチェックしていこう。
 まずは、DirectX 11世代の定番3Dベンチマークの「3DMark 11」とDirectX 10世代の「3DMark Vantage」で計測。ベンチマーク実行時は、CPUは定格動作に戻して行なっている。

3DMark 11(単位:score) better→

3DMark Vantage(単位:score) better→

 「3DMark 11」、「3DMark Vantage」ともに、ミドルレンジ帯GPUの「Radeon HD 7850」(以下、HD7850)は、ハイエンドとなる「GeForce GTX 670」(以下、GTX670)の40~50%下のスコアーになっている。2万円の価格差を考えると妥当と言えるだろう。
 続けて、エレクトロニック・アーツの「BattleField 3」とセガの「PHANTASY STAR ONLINE 2」を使って計測。BattleField 3は、キャンペーンモード「THUNDER RUN」の戦車が走行していくシーンのfpsを「Fraps」で120秒間計測。PHANTASY STAR ONLINE 2は、「キャラクタークリエイト体験版」に含まれているベンチマークを実行。解像度はともにフルHDで計測している。

BattleField 3 最高設定(単位:fps) better→

BattleField 3 高設定(単位:fps) better→

PHANTASY STAR ONLINE 2(単位:fps) better→

 高いオーバークロック設定もあり、「GF PGTX670-OC/2GD5 DUAL FAN」は、圧倒的な値を出している。HD 7850も決して低くないが、3DMarkと同じ傾向で、GTX670の半分近い3D性能になっている。
 注目は、BattleField 3の“高”描画設定時のfpsで、オンラインプレイ時にほしい平均60fpsには、わずかに届いていないものの、十分快適に遊べるfpsを出している。解像度を下げたり、描画設定を手動で調節すれば、HD 7850でも60fpsオーバーでのゲーミングが可能だ。
 PHANTASY STAR ONLINE 2のスコアーは、おおまかなPC性能を計った値になるため、かならずしもサービス開始後に快適プレイできるとは言い切れないのだが、HD 7850は快適動作の目安となる5000スコアーは余裕で超えている。

BattleField 3プレイ時の消費電力(単位:W) ←better

 最後にBattleField 3のベンチ実行中の消費電力を見てみよう。
 HD 7850とGTX 670のTDP差は40Wになるが、実際の消費電力は61Wも差が出ている。ただ、前モデルのGTX 580は余裕で300Wを超える消費電力だったことを考えると、GTX 670の消費電力は決して高くない。性能と消費電力のバランスは非常にいいといえる。

好みのビデオカードを選んで長~く使えるPCを組み上げよう

 Ivy Bridge最上位の「Core i7-3770K」や高速SSDの「CSSD-P128GBP-BK」、拡張性が高く手ごろなPCケースの「Carbide 300R」など、性能はもちろん、安定性や信頼性にトコトンこだわってきた。
 あとは最高の描画設定でもヌルヌルとゲームが動く「GF PGTX670-OC/2GD5 DUAL FAN」にするか、解像度と描画設定次第で快適なゲーミングライフを送れ、消費電力も低い「FX-785A-CNFC」のどちらかを基本構成に合わせれば、ASCII.jpオススメの長~く使えるIvy BridgePCは完成だ。

ビデオカード選びでトータルのコストは変わるが、約12~20万円で、納得のいくIvy Bridgeマシンが自作できる!

 GF PGTX670-OC/2GD5 DUAL FANだと17万1000円前後で、FX-785A-CNFCなら14万9000円になる。液晶ディスプレーの価格にもよるが、FX-785A-CNFCの構成の場合は、OSを含めても20万円アンダーで購入できる。
 もちろん、ビデオカードを搭載しない総額12万3000円の基本構成で組むのもアリ。10万円は超えてしまうが、動画エンコードや編集、BDの視聴や書き込みといったゲーム以外のさまざまな作業を快適、高速にできること間違いなしだ。

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