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用途を選ばず、長~く使えるマシンをIvy Bridgeで組む!

2012年06月02日 12時00分更新

文● 藤田 忠

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電源は、ハイエンドビデオカードや
複数台のHDDも余裕の750Wを選択

 基本構成の最後は電源ユニットだが、当然ながらエコな80PLUS認証取得はマストだ。コスト重視なら手ごろな価格で、エコな“BRONZE”認証取得の電源ユニットがねらい目になるが、高い電源変換効率による低発熱と省電力性、高負荷での長時間運用などを考慮して、“GOLD”認証の電源ユニットから選ぶことにした。
 80PLUS GOLD認証は、最上位となる“PLATINUM”のワンランク下のクラスだが、電源負荷20%と100%時の変換効率は87%で、50%時は90%以上と高変換効率になっている。

Corsair「CMPSU-750AXJP」
実売価格:1万7000円前後
URL:http://www.links.co.jp/item/cmpsu750axjp/

「CMPSU-750AXJP」。80PLUS GOLD認証を取得する容量750Wの電源ユニット。必要な電源ケーブルのみを使えるプラグインタイプを採用している

 ビデオカードを搭載していない基本構成の場合は、500Wあれば問題なく動作する。実際、GOLD認証でも500Wクラスなら、1万円あればお釣りが出るのだが、品質面には若干不安が残る。というわけで、安定性や信頼性、そしてコストパフォーマンスをみて選んだのが、Corsair製「CMPSU-AXJP」シリーズだ。
 製品自体の登場は2010年9月と古いが、それだけ長く、販売されてきた実績はあなどれない。容量はハイエンドビデオカードの搭載やマルチGPUの構築、複数台のHDD搭載など、将来拡張しても買い換え不要で使い続けられる大容量の750Wモデル(CMPSU-750AXJP)をチョイスした。

ケーブルはすべて取り外し可能なフルモジュラー式を採用。ケーブルの混線が少なく、ケース内部に最適なエアフローを構築できる

過酷な環境下でも安定した電圧を実現する日本メーカー製コンデンサーを採用している

 電源ユニットで重要となる+12v出力は、1系統で最大62Aの出力に対応。電源コネクターも豊富で、4+4ピンCPU電源コネクター×1、6+2ピンPCI Express補助電源コネクター×4、SATA電源コネクター×12などが備わっている。
 「GeForce GTX560Ti」などのハイミドルレンジGPUを搭載するビデオカードを使ったマルチGPU構成はもちろん、「Carbide 300R」の限界まで、HDD/SSDやドライブを搭載しても大丈夫なコネクター数と+12v出力を備えている。

静音性と耐久性に定評のある山洋電気製120mmファンを採用。電源負荷に合わせてファンの回転数を調節するファンコントロール機能を搭載している

 搭載ファンは、静音性と耐久性に定評のある山洋電気製の120mmサイズを採用。電源負荷に合わせてファンの回転数を調節するファンコントロール機能搭載なので静音性もバッチリだ。しかも、電源負荷が約20%までの状態だと、ファンが停止してファンレス動作になるのがうれしい。また、保証期間が7年間と非常に長い点も魅力的。

電源ケーブルを1本1本スリーブと呼ばれるチューブに通してあり、黒や白や赤といったカラーもある。CMPSU-AXJPシリーズ対応製品は、各色8000円になる

 ちなみに、対応モデルは限られるものの、Corsair製の電源ユニットは、オプションで見た目が超クールになるスリーブ電源ケーブルがあるのも、このCMPSU-AXJPシリーズを選んだポイントだったりする。
 保守部品として、代理店のリンクスインターナショナルが通販のみで販売しているのだが、スリーブケーブルにすると、PCケース内部が超かっこよくなる。側面パネルがアクリルでないと見えない部分だが、是非試してみてもらいたい。

組み立て、そして基本構成のベンチを実行

 ビデオカードは、まだ選んでいないが、OSをインストールすれば動作するIvy Bridgeオススメ構成の基本PCパーツのチョイスは完了だ。ひとまず、この基本構成で組み立て、CPU高負荷時の消費電力やCPU内蔵GPUによる3D性能といった点を見てみることにした。

ASCII.jpが自信を持ってオススメする、Ivy Bridgeで組む長~く使える自作PCが完成

 Corsair「Carbide 300R」は、内部スペースが広いので、組み立ても超楽。サクサクと組み立てていったのだが、水冷クーラーのCWCH100のファンが1基取り付けできないというトラブルが発生! PCケースの仕様的には、CWCH100を取り付け可能なのだが、ラジエータに固定する120mmファンの1基がマザーボードのヒートシンクと干渉するのだ。

「OC GENIE II」のロゴが入っているヒートシンクとファンが干渉してしまった

 ファン1基のみで搭載することも考えたのだが、ここはASCII.jp編集部の意地のみせどころ。発想を転換して、ファンをPCケーストップの外側に付けて、ラジエータを固定することにした。
 ファンの電源ケーブルを延長するための電源ケーブルや回転中のファンで怪我をしないように、ファンガードを別途購入する必要はあるが、これで問題なしだ。

ファンをPCケースの外部に設置すると電源ケーブルの延長などが必要になるが、これはこれで格好良いような気がする

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