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アップルの新社屋「Campus2」はどのようになる?

2012年05月25日 21時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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Campus2のメインビルの完成予想図。Infinity Loopのような楕円形ではなく、完全な円形となっている

 海外メディアなどではすでに報道されているアップルの新社屋「Campus2」の建設計画であるが、地元住民に配布された計画説明書を入手できたので紹介していこう。

新社屋はより完全な無限ループ?

 現在のアップル本社はカルフォルニア州のクパチーノに位置する。通称“apple-campus-1 inifinity Loop(無限ループ)”と呼ばれている建物群を中心に、西と南に広がるように本社機能が設置されている。

 1992年にこちらに本社機能を移転したわけであるが、2006年ごろから新たに「Campus2」と呼ばれる社屋を作るという話が流れていた。スティーブ・ジョブスが公の場に登場した最後となったのは、2011年にクパチーノ市の公聴会でこのCampus2の説明を行なったときであったが、それから1年経ち、このCampus2の概要を近隣の住民に説明するパンフレットが配布された。

建物はガラス張りで開放的なものになるようだ。また周辺も緑を多く配置すると住民に説明している

 パンフレットには同社のSVP and Chief Financial Officerであるピーター・オッペンハイマーの署名で住民に向けた説明が記載されている。以下にその概要を抜粋してみると、

・移転予定先の土地面積は176エーカー(約71万5000m2
・現在ある古い建物はすべて取り壊してリング状の建物を建設
・その建物は4つに分かれており、1万3000人の従業員が働く
・現在ある一部の道路はセキュリティのため閉鎖
・現在の土地にある樹木はそのまま活かし、新たに数千本の植樹を行なう
・Campus2内には社員向けのレストランやフィットネスセンター、アメニティーショップを置く
・ただし、Campus2は一般には非公開

という計画になっているようだ。

 Campus2は現在のCampus1の位置から1kmほど離れてたフリーウェイを挟んだ向こう側になる。

Campus2の移転予定の場所


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敷地内の移動は自転車やシャトルバスになる。また従業員のため4階建ての巨大な立体駐車場を設置するとしている

 ちなみに現在のCampus1はどうなるのかというと、そのまま本社として残すとのこと。建設のスケジュールは今年までにクパチーノ市に許可をもらい、2015年までに建設をするとしている。リング状のメイン施設は一般に非公開ということなので入ることはできないが、敷地の端に講堂が用意されており、大きなイベントなどはそこで行なうとしているので、2015年以降の製品発表イベントではこのCampus2がメイン会場として利用されることになるのかもしれない。

緑の部分が植物が生えている場所。画像左が現在のもので、完成時には右の図のように敷地内の80%が緑で覆われるようになるという。なお、施設内の水は雨水を再利用、太陽光パネルの設置、300の電気自動車の充電ステーションの設置など、環境に最大限配慮している

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