7種類の色設定を標準で用意
設定メニューであるOSDの操作には、前面右下にあるスイッチを使用する。指先を触れるだけで認識するキャパシティブタッチスイッチが採用されており、軽快に操作が可能だ。トップメニューとして、「プリセットモード」、「輝度/コントラスト」、「入力信号」、「メニュー」が用意されている。
「プリセットモード」は色設定のことで、標準やマルチメディア、ゲーム、Adobe RGBなど標準で7種類が用意されている。自分でカスタムカラーを作ることも可能だ。
なお、AdobeRGBとsRGBについては工場出荷時に色の調整済みで「色補正完了証明書」が付属しとおり、開封してすぐに色の再現度が求められる仕事もこなせる。ちなみに、筆者が目視したところ、AdobeRGBの設定では青みが強く、sRGBは赤みが強くでた。
設定メニューには、U2711に接続した2つの機器の画面を同時表示できる機能「PBP」があるものの、画面を無理矢理ふたつ並べた表示となり、あまり見やすいとはいえない。並べて表示させるために縮小したような画面となるうえに、上下の余白も多いためだ。PCの画面で攻略情報をチェックしながら、PS3のゲームをプレイ……といった使い方は無理ではないが、正直どちらの画面も見にくくなってしまう。
抜群のコストパフォーマンスで、
大画面/高解像度/高画質を求めるならオススメ!
U2711は、高いクオリティを備えているが、唯一、白を表示すると少々ザラつきを感じる点は好みが分かれるかもしれない。筆者はほとんど気にならなかったが、表面の見え方にこだわりがあるユーザーは、念のためデルの販売店などで確認しておこう。
価格だけを見れば、21〜23型の液晶ディスプレーよりも確かに割高になる。しかし、大型の画面、高い解像度、高画質なIPSパネルと考えると、コストパフォーマンスが非常に高いことは事実だ。入力端子も充実しており、スイーベルや高さの調整が可能など設置性にも優れている。大画面、高解像度のディスプレーを格安で求めているなら、チェックして損のない1台だ。
主なスペック | |
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製品名 | デル「Dell UltraSharp U2711」 |
直販価格 | 5万9980円(2012年5月16日現在) |
表示サイズ(アスペクト比) | 27型ワイド(16:9) IPS、アンチグレアおよび3Hハードコーディング処理 |
最大解像度 | 2560×1440ドット(60Hz)、約109PPI、画素ピッチ 0.233mm |
コントラスト比 | 標準1000:1、ダイナミックコントラスト比8万:1 |
輝度 | 350カンデラ(cd/m2) |
応答速度 | 6ms |
視野角 | 垂直178度/水平178度 |
表示色 | 10億7000色(内部12bit)、sRGBカバー率:100%/Adobe RGBカバー率:96%対応、色域(標準)CIE1976:110%/CIE1931:102% |
インターフェース | DisplayPort端子、HDMI 1.3端子、DVI-D(HDCP対応)端子×2、アナログRGB端子、コンポーネント端子、コンポジット端子 |
カードスロット | 8-in-1メディアカードリーダー |
サウンド機能 | Dellサウンドバー(オプション) |
スタンド | 高さ調整、角度調整、左右回転、ケーブル管理機能、VESAマウント |
消費電力 | 標準113W(USB接続、オーディオ機器接続がない場合)、待機/スリープ時2W未満 |
本体サイズ/重量 | 幅646.71×奥行き199.95×高さ427.83(最低位置)〜517.83(最高位置)mm/10.46kg(スタンド含む) |