矢野経済研究所は5月14日、「健康・機能性食品素材市場に関する調査」を実施し、その結果を発表した。
調査結果によると、2011年度健康・機能性食品素材市場規模は前年度比2.4%増の1055億円の見込みとなった。背景として、美容・アンチエイジング訴求、関節炎対策を中心としたエイジングケア訴求の素材が市場を牽引したほか、一般食品や医療・介護食への用途拡大がみられ、今後も市場の拡大は続くとみられる。
また、2010年度はグルコサミン、プラセンタ、青汁など、知名度が高く効果実感を得られやすい素材が市場を牽引。機能性表示に対する行政の規制・監視が強化され、新たなヒット素材に恵まれにくい中、2011年度はTV番組の特集によりレスベラトロールの注目度が急伸した。
調査期間は2月~4月、調査対象はバルク供給企業(食品配合原料供給メーカー)、健康食品受託製造企業、健康食品メーカー、関連団体・省庁など。調査方法は同社専門研究員による直接面談ならびに電話・e-mail・FAXによるヒアリング、文献調査併用。
■「健康・機能性食品素材市場に関する調査」(http://www.yano.co.jp/press/press.php/000939)