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オープンエアー&ワイヤレスの逸品

ゼンハイザー注目・高級ヘッドホン2機種を国内初披露

2012年05月13日 00時05分更新

文● ASCII.jp編集部

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HD 700。ハイエンドのHD 800と、ベストセラー機HD 650の中間に位置付けられる製品で、試聴した印象ではキャラクター的にもその中間。HD 650の音色にHD 800の情報量を付加したような雰囲気を持つ

 ゼンハイザージャパンは12日、フジヤエービック主催のヘッドホンイベント“春のヘッドフォン祭 2012”の会場で、ヘッドホン製品の上位モデル「HD 700」と、高級ワイヤレスヘッドホン「RS 220」を公開した。1月に米国で開催されたCES 2012に出品され、米国では3月にリリースされると発表済みだが、国内では初披露。

HD 700とRS 220

 また、ユニクロでゼンハイザーとコラボしたTシャツも来週から発売。さらに、同社代表取締役社長の久保 省三氏が「今年中にヘッドホンアンプも出す」とコメントするなど、ヘッドホン以外の製品も拡充する意欲を示した。

繊細でナチュラル、現代的なサウンドを手に入れられるHD 700

装着感はよくサイズを考えれば軽量。長時間でも疲れなさそうだ

 HD 700は同社最高峰モデルのHD 800とロングセラーになっているHD 650の中間に位置付けられるモデルで、オープンエアー方式を採用している。

 新開発のSYS 40mmトランスデューサーをドライバーに採用。ダイヤフラムの周囲にダンピング用の制御膜を用意し、トランスデューサーの切れを向上させている。またマグネット部分に4つの穴を空け、ハウジング内で反射する空気の振動(残響)を外に逃がす(ベントする)ことで、雑音や振動板の振動がハウジング内で振動することによる干渉を低減(Ventilated magnet system)。

 同時にハウジング部分の振動を防ぐため、金属パーツを極力省いている。説明ではHD 800で使用されているレゴナ素材に準ずるとのことだが、特に高域(2k~10kHz)付近の高域のぶれが低減されているという。

 重量365gと軽量でありながら“音楽的、音的な興奮を”喚起する、生々しい出音である点もアピール。自然な出音にこだわったほか、インピーダンスもHD 800の300Ωに対して半分の150Ω。音圧感度も102dBに対して105dBとより鳴らしやすくなっている。

 周波数特性も15Hz~40kHz(-3dB)と非常に優秀で、メーカーは現代最先端のサウンドをうたう。ケーブルはOFC(無酸素銅)素材で、両出し3m(取り外し可能)。バッフル面に傾斜をつけているほか、ソフトなベロア素材のイヤーパッドおよび、シリコン加工されたレザーヘッドバンドを備えるなど装着感にも配慮している。

ワイヤレスでも音質に妥協しない、操作感に優れた1台

RS 220。ワイヤレスヘッドフォンだが、HD 650に匹敵する音質を誇るというから自信があるのだろう

 一方、RS 220は2.4GHz帯の無線を使用したワイヤレスヘッドホンで、ロスレス圧縮での伝送、最適化した内蔵アンプなどにより、長年同社のハイエンドを担ってきたベストセラー機「HD 650」に匹敵する音質が得られるとする。遅延も従来機「RS 180」の45msと比較して半分以下の20msにした。

 親機(トランスミッター部)は2系統のアナログ入力と同軸・光デジタル入力を備えており、子機(ヘッドフォン)は2台まで増設可能。親機の前面にはタッチセンサーを装備。子機のハウジング部には音量・ソース変更・左右のバランス調整用の部材を分かりやすく一括化している。バッテリー駆動時間は6~8時間(16時間充電)で、室内では30m、屋外では100mの距離まで離れて利用できる。

 周波数特性は16~22kHz、インピーダンスは150Ω、感度は106dB。単4ニッケル水素充電池2本で駆動し、ヘッドフォン部の重量は約330g。

入力端子はアナログ、デジタルを2系統装備

 国内での価格・発表時期に関しての詳細は両機種とも未定。ただし、HD 700は米国価格の999ドルを考慮し、10万円よりは安くすること、RS 220は来月発表で、5万円程度の価格を想定しているといったコメントもあった。

来週からユニクロで販売されるというTシャツ

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