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マウスコンピューターの11.6型ウルトラブックは日本人のこだわりを満たす

カーボンファイバー採用で985gを実現したウルトラブック、LuvBook X

文●石井英男

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SSDも高速でトータルパフォーマンスが高い

 今回試用したLuvBook Xは、あくまで試作機であり、量産品とは異なるが、参考のためにいくつかベンチマークテストを実行してみた。

 システム全体の総合的なパフォーマンスを計測する「PCMark 7」のPCMark suiteの値は3488、CPU性能を計測する「PCMark05」のCPU Scoreの値は6098であり、Core i5-2467M搭載ウルトラブックとしてはパフォーマンスが高い。

 また、ディスク性能を計測するCrystalDiskMark 3.0.1cの結果は、下の表にまとめた通りだ。シーケンシャルリードと512Kランダムリードは400MB/sを超えており、シーケンシャルライトと512Kランダムライトも169MB/s超と、SSDの性能はウルトラブックのなかでもトップクラスだ。

 搭載されているSSDをデバイスマネージャーで調べたところ、「ADATA XM11 120GB ATA Device」と表示された。このSSDは、Sandforce製のSF-2281コントローラーを採用した高速タイプのSSDであり、動作も非常に快適だ。

CrystalDiskMark 3.0.1c
シーケンシャルリード 464.8MB/s
シーケンシャルライト 169.6MB/s
512Kランダムリード 410.9MB/s
512Kランダムライト 169.7MB/s
4Kランダムリード 28.05MB/s
4Kランダムライト 51.38MB/s
4K QD32ランダムリード 110.4MB/s
4K QD32ランダムライト 165.5MB/s

 Windowsエクスペリエンスインデックスの値は、プロセッサが6.3、メモリが7.3、グラフィックスが5.7、ゲーム用グラフィックスが6.2、プライマリハードディスクが7.9であり、性能のバランスもよいといえる。

Windowsエクスペリエンスインデックスの結果。全般的に高スコアだが、特にプライマリハードディスクとメモリは優秀だ

 また、バッテリーベンチマークプログラム「BBench」を用いて、バッテリー駆動時間を計測してみた。

 計測条件は、電源プランを「バランス」、液晶輝度を「中」に、無線LANを常時オンに設定し、10秒ごとにキー入力のエミュレート、1分ごとにウェブサイトを巡回するというものだ。この条件での結果は4時間45分であり、重量1kgを切るウルトラブックとしては十分合格点を付けられる。

誰でも気軽に持ち歩ける完成度の高いウルトラブック

 LuvBook Xは、マウスコンピューター初のウルトラブックであるが、すでに販売されている他のウルトラブックをよく研究して作られた、魅力的な製品だ。

 カーボンファイバーの採用によって、ウルトラブックとして世界最軽量を実現しているだけでなく、高速SSDを搭載し、他のウルトラブックを上回るパフォーマンスを誇る。重量が985gと軽いので、非力な女性でも気軽にカバンなどに入れて持ち歩くことができるだろう。携帯性と性能、さらにデザインを高い次元で両立させた製品であり、完成度も高い。幅広い層にお勧めしたい。

掲載時、メーカーから提供を受けた情報のうち、無線LAN規格の仕様に誤りがあったという連絡がありました。本文は訂正済みです。(5月14日)

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