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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第250回

小田原漁港×オリンパス「OM-D」で猫散策

2012年05月11日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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1匹見つけたらあとは簡単

 面白いもので、あれだけ猫を探してたのに、1匹見つかるとそのあとは早いのだ。なんでだろうねえ。

 さっきの猫と別れてちょっと歩くと、角の駐車場にちょこんと猫が座っている。無防備に近寄って逃げられたら悲しいので、やや離れた場所でしゃがんで低い位置から望遠でまず1枚。

近づいていくのがバレたのでその場でしゃがみ、ちょっと遠かったけどズームレンズの望遠側でまず1枚。真っ白な猫で背景が暗いので、少しマイナスの補正をかけて(2012年4月 オリンパス OM-D E-M5)

近づいていくのがバレたのでその場でしゃがみ、ちょっと遠かったけどズームレンズの望遠側でまず1枚。真っ白な猫で背景が暗いので、少しマイナスの補正をかけて(2012年4月 オリンパス OM-D E-M5)

 目が合っても逃げる気配がないので、安心して近づいてみると、どうもここで世話をされているようで、猫の痕跡がありあり。

名付けて「部長猫」。小柄で可愛い三毛柄。半分に切ったスチロールの箱がわざわざ誂えたようで、きれいに納まっておりました。ちょっと警戒気味(2012年4月 オリンパス OM-D E-M5)

名付けて「部長猫」。小柄で可愛い三毛柄。半分に切ったスチロールの箱がわざわざ誂えたようで、きれいに納まっておりました。ちょっと警戒気味(2012年4月 オリンパス OM-D E-M5)

 トラックの裏側に回ると、ガレージの片隅に可愛い三毛の部長猫発見。「部長」と書いてある発泡スチロールにハマっていたので部長猫。

 この箱、中央で切り取られていてちょうど猫サイズになっている。狭いところにおさまりたい猫にはもうぴったりだし、発泡スチロールの中なら暖かいしで「誰か来たから逃げたいけど、ここは快適だから動きたくないなあ」というオーラを出してます。

 ここの会社で猫を世話しているのか、休日で誰もいないしトラックも動かないから安心できるのか、よく見るといろんな猫がたまってる。それも春になったせいか、日向に出てきてくつろいでくれる。

 前ページの冒頭写真の猫もそう。右耳の先っちょがくるんとなっているのが可愛いのだが、ここまで近づいても平気。

警戒心の強い猫は自動車の下に隠れます。そこなら安心。てなわけで撮影。右奥に白い猫のお尻が見えてる(2012年4月 オリンパス OM-D E-M5)

警戒心の強い猫は自動車の下に隠れます。そこなら安心。てなわけで撮影。右奥に白い猫のお尻が見えてる(2012年4月 オリンパス OM-D E-M5)

 車の下には顔がきれいにツートーンになったサビ猫が。彼は警戒心が強いのか、ずっと車の下でした。

 車の下に隠れている猫を撮るには「OM-D」のようなチルト式液晶搭載デジカメに限りますな。その上タッチパネルだとさっと猫の顔にピントを合わせられるからいい。

 大事なのは動かないこと。猫を撮るときも鳥を撮るときもそうだけど、動き回ると警戒される。じっと動かないでいると向こうも安心する。

 今日はこれで終わりかなと立ち上がると、道路の反対側をこちらに歩いてくる猫がいた。時計を見ると16時。

 猫的には夕御飯の時間なわけで、それ目当てに集まってくるのかもしれない。

ちょっとやさぐれた感じのなかなか渋い色の猫。道路を渡ってこっちに来ようとして、わたしに気がついたらしい。立ち姿がなかなか凛々しい(2012年4月 オリンパス OM-D E-M5)

ちょっとやさぐれた感じのなかなか渋い色の猫。道路を渡ってこっちに来ようとして、わたしに気がついたらしい。立ち姿がなかなか凛々しい(2012年4月 オリンパス OM-D E-M5)

 目が合ったとたん、足をぴたりと止め、こちらをジロり。「あ、誰かいるよ」てなもんで。

 結局、こちら側へ道路を渡ってほかの猫に合流してくれました。よかった。

 そんなわけで、港町に猫は欠かせませんですな。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイ ン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを探す日々。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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