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北朝鮮までわずか15km!?

広大な施設を有するLGディスプレーの液晶工場に潜入!

2012年05月04日 12時00分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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 日本では携帯電話メーカーとしての知名度が高いLGエレクトロニクスだが、海外、特に米国では大手の液晶テレビメーカーとして、サムスンや日本勢と熾烈なシェア争いを繰り広げている。日本ではPC用ディスプレーが広く販売されているほか、最近では液晶テレビにも進出し始めた。ちなみに記者は、4台所有している20型超のPC用液晶ディスプレーのうち、3台がLG製品だったりする。安価なわりに発色や機能が豊富な点が魅力である。

 日本のテレビメーカーでは、今では自前で液晶パネルを製造している企業はごく少数になってしまったが、LGグループはディスプレー製造を担当するLGディスプレー社を擁して、液晶パネルや有機ELディスプレーパネルを製造している。先週開かれた日本メディア向けのLGプレスツアーでは、LGディスプレーの主力工場である坡州市(パジュ市)の「LG Display Factory」の見学会が開かれた。工場外観やディスプレーパネルの生産ラインは、企業秘密とのことで写真公開はできないが、LGディスプレーの最新技術をご紹介しよう。

P7/P8/P9の3工場と研究施設を擁するパジュ

坡州市とその周辺にあるLGの施設を示す立体地図。写真中央がPaju Display Cluster見学した工場の立体模型

 LGディスプレーは亀尾市と坡州市にパネル工場を有する。先に開設された亀尾市の工場では、現在モバイル向けなど中小型のディスプレーパネルを生産しているという。ソウル市から北西へ40kmほどの距離にある坡州市の工場は、大画面テレビ用など大型のディスプレーパネルの生産を行なうほか、研究開発施設も有する大規模な施設となっていて、「Paju Display Cluster」「Paju Display Complex」という呼び名もあるようだ。全体の敷地面積は172万m2で、従業員は1万6000人ほどにもなる。工場の側には従業員寮となる住宅団地も併設されていて、7000人ほどが寮に住んでいるとのことだ。

Paju Display Clusterの地図。3つの工場と関連施設で構成される大規模な施設で、最大サイズのP9工場をもう1棟程度は建てられる余裕もある。中央を流れる川は、用水用の人工河川

 敷地内には、P7、P8、P9の工場棟があり、数字が大きいものほど最新の施設となっている。P8では最新の大画面テレビ向け大型有機ELディスプレーパネルの製造を行なっているそうだ。

工場の来客用ロビーにあるLGグループ創業者である具 仁会氏(故人)の像

 ちなみに、坡州の工場から北へ15kmほどのところに、南北の軍事境界線がある。工場施設の上層階からは、遠くに北朝鮮の山と、開城工業団地の建物がぼんやり見えるほどで、いわば最前線の土地である。坡州にLGディスプレーが大規模な工場用地を取得できたのも、軍事境界線に近すぎるゆえに地代が比較的安価だったという理由もあるそうだ。

P7工場の上にある展望コーナーから北朝鮮側が見えた。写真奥に薄く見える山々は北朝鮮側

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